兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

滋賀県秦荘中柔道部事故、原告勝訴

[ 2013/05/16 04:51 ]
 2013年5月15日付毎日新聞は

 滋賀県愛荘町立秦荘中で2009年7月、中学1年の柔道部員、
村川康嗣さん(当時12歳)が練習中に倒れて翌月死亡したのは、
当時顧問だった男性講師(30)=退職=の暴力的指導や学校側が
安全配慮を怠ったことが原因として、遺族が元講師と町に計
約7500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、大津地裁
であった。
 長谷部幸弥裁判長は元講師の過失を認め、町に約3700万円を
支払うよう命じた。元講師への請求は棄却した。(中略)
 長谷部裁判長は、村川さんが水分補給の際に水筒とは反対の方に
歩く異常行動があったとした上で「意識障害の可能性を認識できる。
直ちに練習を中止し、脳外科を受診するなどしていれば救命可能性
はあった」と指摘した。ただ、公務員が職務中に起こした損害の
賠償責任は国や地方自治体が負うとする国家賠償法の規定に基づき、
賠償責任は町だけにあると判断した。(後略)

 この判決のポイントは、
「学校の教育活動の一環として行われる部活動において、生徒は
担当教諭の指導監督に従って行動するのであるから、担当教諭は、
できる限り生徒の安全にかかわる事故の危険性を具体的に予見し、
その予見に基づいて当該事故の発生を未然に防止する措置を執り、
部活動中の生徒を保護すべき義務を負う」
(平成18年3月13日最高裁第2小法廷)という判例に準拠
していることです。
 具体的には、担当教諭は部活動の指導監督に際して
「部員の健康状態を常に監視し、部員になんらかの異常を発見した
場合には必要に応じて医療機関への受診を指示し、又は搬送を手配
すべき義務」
を負うとし、元顧問教諭の過失責任を明確に認めました。

 これをリサさんに援用すれば
「顧問教諭が部活動の練習に立ち会う義務はない」
とする石原元秀氏(現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)の
主張がいかに根拠に乏しいものか、皆さんにもご理解いただけるもの
と思います。

 村川康嗣くんの母・弘美さんは、5月14日の記者会見で
「北村孝弘・秦荘中学校長(当時)は『指導は適切だった』の一点張りで、
説明も謝罪もなかった。提訴しなかったら『不慮の死』で片づけられ、
だれも問題視しなかっただろう。愛荘町が過失を認めたことは裁判の
成果だと思う」
としたうえで
「子どもたちには、大好きなスポーツを安心安全な環境で思いきり
楽しませてあげたい。そのための環境を整備することが、わたしの課題
だと思っている。まだ闘い続けなければならない、と自覚している」
と述べました。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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