兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

保護者の知る権利について(その37)

[ 2013/05/06 22:35 ]
 当ブログ2013年4月6日付記事の続報です。

 13年5月1日付新潟日報は

 10年6月に県立高校3年の女子生徒が自殺した問題で、
県は学識経験者ら第三者による調査委員会の委員6人を選定し、
初会合を5月14日に県庁で開くと発表した。いじめの有無を
含め、高校が行った調査結果を検証する。
 委員会は新潟大医歯学総合病院の精神科講師兼総括医長ら
精神保健、心理、福祉、法律、教育、青少年問題の6分野の
専門家で構成。両親の申し立てを受け、いじめがあったとして
高校に勧告を行った県弁護士会からは、勧告に関わらなかった
弁護士が参加する。

と報じました。

 これとは別に、NHK新潟放送局は13年5月2日

 12年7月、県立高校3年の男子生徒が自殺した問題について、
泉田裕彦知事が「教育委員会がしっかり対応すべきだ」と述べ、
第三者委員会を設置して調査するのが妥当だとする考えを示した
ことを受け、石井充・新潟県教委高等学校教育課長が、なるべく
早い時期に第三者委員会を設けて対応する方針を明らかにした、

と伝えました。

 また13年5月2日付京都新聞は

 大津市の中学2年生自殺を受けて滋賀県が設置した、有識者による
「いじめ対策研究チーム会議」が1日、中間報告を県の対策本部に
提出した。一般的ないじめの構造や問題点を挙げ、対策の方向性
として、常設の第三者機関設置を示した。(中略)
 対策本部長の嘉田由紀子知事は「第三者機関は条例化を含め、
先進事例を検討したい。子どもや保護者らに、その存在をどう
届けるかもポイントになる」と話した。(後略)

と報じています。

 これらは泉田新潟県知事と嘉田滋賀県知事が、子どものいのちと
人権について前向きに取り組む姿勢を示したものであり、
高く評価すべきものだと思います。

 一方、13年5月3日付朝日新聞は

 昨年9月に自殺した兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒が
いじめを受けていた問題で、高校側が設けた第三者委員会が2日、
調査報告書をまとめた。
 「孤立するなか、いじめが自尊心を低下させ、無力感をより強めた」
といじめを認定したが、自殺の原因と直接結びつけるのは困難だと
結論づけた。
 報告書は、「教員側にいじめは許されないという毅然とした構えが
十分でなかった」と述べた。
 遺族との関係については、当時の校長が男子生徒の自殺後、
「在校生には『不慮の事故』として伝えたい」と発言したことなどに
言及し、初期対応のつまずきを指摘。思い違いやずれを修正できない
まま日数が過ぎ、遺族がより学校に不信感を抱く結果になったと、
学校側の対応を批判した。(後略)

と伝えています。

 住友剛・京都精華大学准教授は、川西市の第三者機関・子どもの
人権オンブズパーソンが13年3月28日、「いじめを受け続けたことや、
学校での人間関係が自殺の原因となった可能性は極めて高い」
とする調査報告をまとめたこと。
 兵庫県警が13年5月1日、自殺した生徒に暴言を浴びせるなど、
いじめを繰り返していた男子生徒3人を侮辱容疑で書類送検したことを
ふまえ、
「調査報告書には疑問がある。さらに詳細な検証が必要だが、
すくなくともオンブズは『できる限り死亡した生徒の気持ちに寄り添った』
と判断できよう。県教委が設置する第三者委には限界があることを
露呈したのではないか」
と指摘しています。

 そして自殺した生徒の父親は13年5月2日、記者会見で
「第三者委は設立当初から学校寄り、県教委寄りの感じだった。
その結果が報告書にも出ている」
と痛烈に批判しています。(関西テレビ「ニュースアンカー」より)

 NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの大貫隆志理事は
「精緻な調査に基づき全容を解明しないと同様の事故・事件が再発する。
実効性ある再発防止策を講じないことは、加害行為に等しい」
と警鐘を鳴らしています。

 井戸敏三・兵庫県知事と県教委には、これらの声に耳を傾けてほしい、
と切に願います。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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