兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

各地で子どもの人権を守る動き(その4)

[ 2013/04/17 23:32 ]
 2013年4月16日付朝日新聞熊本版は、

 和水町立中学の男子生徒が自殺したのを受け、町議会は15日の
臨時議会で、自殺といじめとの因果関係を調べる第三者委員会を設置
する条例案などを全会一致で可決した。
 町によると、委員数は5人以内。町と利害関係のない学識経験者で、
弁護士、大学教授、臨床心理士、医師を想定しているという。
 補正予算には、委員のほか、委員の指示で必要な調査を行う調査員
(5人以内を想定)の報酬と旅費計約307万円を計上した。
 調査員は大津市の例にならい、町が別に定める予定の規則で、
置くことができるようにする。
 議事では「調査結果はどう扱われるのか」「委員会の期間はどう考えて
いるか」などの質問があり、町は「遺族、学校、町長に報告され、
可能なものは公開されるだろう。町民への報告の必要はある」
「委員会は月に最低2回はやってもらうのがいい」などと答弁した。
 坂梨豊昭町長は閉会後、報道陣に「委員会はなるべく早く設置したい。
 いよいよ、しっかりした調査がスタートする。これで和水だけでなく、
九州や全国のいじめ抑制になれば、と考えている」と話した。

と報じました。

 井上忠勝・教育長は13年3月11日の同町議会で
「精査した中ではいじめが(自殺に)直接原因となるようなことはなかった
というのが揺るぎない信念」
と述べていましたが、1カ月余で急転直下の展開となりました。

 しかし、NPO法人・ジェントルハートプロジェクトの大貫隆志理事は
「『第三者委員会を設置する』というフレーズがコメント逃れの手段として
便利に使われたり、新しい隠蔽の材料に使われないよう、注意して
見ていかなくてはならない」
と指摘しています。

 それは全国学校事故・事件を語る会の代表世話人、内海千春氏が
「中立性・公正性・透明性を担保しないまま『名ばかり調査委』を設置する
ことで、学校と教委の見解が正当であるとしてきたのは由々しき問題だ」
とし、
「第三者委員会を設置する場合、その目的を明確にし、十分な人員や時間、
予算を与えなければいけない。
 被害者の家族、または被害者やその家族の視点から見ることができる
代理人もメンバーに入れるべきだ。教育現場には、隠蔽や沈静化が
真相解明とは真逆の誤った行為であることに早く気づいてほしい」
と強調していることと軌を一にするものです。

 当事者の思惑に左右されず、事実を直視し事故・事件の全容を解明し、
実効性ある再発防止策を策定し運用するためには、運輸安全委員会と同等の
権限と責務を備えた、公正中立な第三者機関を常設するための法整備が急務
だと考えます。
 そして井戸敏三・兵庫県知事には、龍野高校テニス部事故調査委員会の
設置をあらためて要望いたします。

 なお全国学校事故・事件を語る会は、13年6月2日9時30分から
兵庫県学校厚生会館(神戸市中央区北長狭通4-7-34 
☎078-331-9955)でシンポジウム「第三者委員会のあるべき姿を問う」
を開催します。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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