兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

竹田高剣道部事故、両親が顧問と副顧問を控訴

[ 2013/04/05 09:46 ]
 当ブログ2013年4月1日付記事の続報です。

 大分県立竹田高校で09年8月22日、剣道部の練習中に発生した
死亡事故について、大分地裁(中平健裁判長)は13年3月21日、
県と搬送先の病院の責任を認める判決を言い渡しました。
 顧問と副顧問(いずれも当時)の過失責任も認定しましたが、
「公務員個人は不法行為責任を負わない」
として損害賠償責任は認めませんでした。
 これについて、死亡した工藤剣太くんの両親は13年4月3日、
顧問と副顧問を福岡高裁に控訴しました。

 当ブログ12年12月25日付記事でもお知らせしていますが、
顧問だったSは、単に注意義務と安全配慮義務を怠っただけでは
ありません。
 熱射病で意識を失って倒れた工藤剣太くんに馬乗りになって、
殴る蹴るの暴行を繰り返したのです。
 副顧問だったWは、その光景を目の当たりにしながら、Sを
制止することすらしませんでした。

 大分県警はSとWを業務上過失致死容疑で書類送検しましたが、
大分地検は「嫌疑不十分」として不起訴処分としました。
 現時点では刑事事件として立件できる見通しは立っていません。
 このためご両親は、検察審査会に申し立てています。

 今回の判決でも、独立行政法人・日本スポーツ振興センターが
運営している災害共済給付制度によって死亡見舞金が給付された
ことから、これを差し引いて損害賠償金額を算定しています。
 しかし共済の掛け金は保護者と学校設置者が半分ずつ負担している
のですから、差し引くことが妥当なのか、意見が分かれるところです。

 ご両親は、大分地裁の判決を確定させてしまうことで
「公務員は個人としての責任は負わなくていい、という無責任体質の
蔓延を招く恐れがある」
と危惧しています。

 この裁判の目的は、
「なぜ剣太くんは亡くなったのか?」
「いつ、だれが、なにをしていれば、事故は防げたのか?」
「二度と同様の事件を発生させないためには、どうすればいいのか?」
を問うためだということを、皆さんにもあらためてご理解いただきたい
と切に願うところです。

 ご両親は、
「教育者である二人の大人が人命を奪うという重大な過失を犯し、
裁判所も過失責任を認めた。にもかかわらず国家賠償法が適用され、
大切な税金がこのような人間のために使われることは到底納得できない。
 大分県教委はSを停職6カ月、Wを同2カ月としたが、賠償責任を免れ
反省すらしていない。生徒の命を奪った人間が、なぜこれほど手厚く
守られるのか?」
と強い不快感を示し、
「過去にも多くの方々が国家賠償法の壁にはね返され、無念の思いを
味わわされてきた。どこまでわたしたちの思いが伝わるかはわからないが、
やれるだけのことはやりたい」
と決意を表明しています。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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