当ブログ2013年3月14日付記事の続報です。
13年3月20日付毎日新聞大阪本社版は
神戸市立小5年だった05年度、いじめを受けた同市内の男性
=3月に兵庫県立高を卒業=と父親が19日、当時の担任で別の
市立小の男性教諭と同市内で面談した。
教諭は「つらい思いをさせて申し訳なかった」と、8年ぶりに
謝罪した。ただ、いじめについては、認めなかった。
面談は、男性側が求めた。父親は、担任らがいじめ発覚直後の
06年2月、関係児童に聞き取りをした結果、校長らとともに
いじめを認めたという記録を示し、「これを見てどう思うか」と
問いただした。
教諭は「答えられない」などとした。
男性は当時、同級生7人から恐喝・たかり行為や日常的な暴力を
受けた。
このうち加害児童3人の保護者を相手取った損害賠償請求訴訟で
大阪高裁は09年、いじめを認定し、確定した。
同市教委はいじめの有無を「断定できない」としているが、昨年9月、
「当時の指導体制の甘さ、不十分さは申し訳ない」と謝罪した。
と報じました。
父親は
「教諭は『答えられない』理由として、『(自身がいじめを認めれば)
迷惑がかかる人がいるから』だと述べた」
ことを明らかにし、
「教諭らの無為無策によって最も迷惑を被ったのは息子だ。
子どもの人権より大人の都合を優先すると言い切った。その感覚は
信じられないし、許せない」
と強い憤りをあらわにしました。
そのうえで、林弘伸・神戸市教委指導部長が
「片寄八朗校長(当時)が作成し、市教委に提出した報告書には、
被害者の訴えが記載されているだけで、学校が調査した内容ではない」
と一貫して主張していることについて、
「教諭は、『報告書には加害児童らも含めて、学校が調査した内容が
書かれている』と明確に認めた。林氏の主張は完全に崩れた」
と述べました。
3月20日付の読売新聞大阪本社版は
「教諭の煮え切らない態度に、元男子生徒が声を荒げる場面もあった」
と伝えています。
元男子生徒は
「ぼくは転校できたから、いまも生きていられる。
いじめに苦しんでいる人たちには、ぜひこのことを知ってもらいたいし、
いじめをなくしてほしい」
と訴えています。
確認しておきますが、この教諭は現在も神戸市立小で教壇に立って
いますし、林氏は兵庫県教育功労者表彰を受けました。
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