兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

隠蔽と捏造(その14)

[ 2013/03/05 06:16 ]
 2013年3月4日付読売新聞兵庫版に、「全国学校事故・事件を語る会」の
代表世話人、内海千春氏へのインタビューが掲載されています。

 このなかで内海氏は、学校で発生した事故や事件の被害者が
「地域でボロボロにされ、事実に向き合わない教育現場に傷つけられ、
箝口令が敷かれて関係者が全く話さなくなる」
結果、孤立させられる状況について訴えています。

 内海氏は、学校や教育委員会が行う隠蔽工作や沈静化プロセスは、
まず「原因不明」という結論ありきだと指摘し、この結論に基づいて
事故・事件が発生するに至る機序について
「調査も情報収集もしない」
でおいて、しかし記者会見などで発表する際には
「現時点で詳細は不明。今後調査する」
と見解を留保しておく。
 そして最終的には、
「原因は一つではない。家庭にも問題がある。予見はできなかった」
として学校側の過失責任・管理責任を回避するという構造に言及しています。

 これは内海氏自身が1994年9月、担任の男性教師の体罰が原因で
小6(当時)の長男が自殺した際に経験したことであり、同時にリサさんの
ご両親をはじめ、現在も全国各地で横行している問題でもあります。

 内海氏は再発防止策について、
「徹底した原因究明とデータの分析を基に成り立つ。だが現状では、
訴訟対策を気にする学校や教育委員会が事実認定にも及び腰で、真相が
表に出ない。文部科学省も黙認しているが、公開を促す指針を示すべきだ」
とし、第三者調査委員会についても
「目的を明確にし、十分な人員や時間、予算を与えなければいけない」
と指摘し、被害者の家族もメンバーに入れるべきだと主張しました。
 そのメリットとして
「再発防止策が十分かどうか、一定のレベルを担保することになる」
と述べました。

 そのうえで
「教育現場には、隠蔽や沈静化が真相解明とは真逆の誤った行為である
ことに早く気づいてほしい。体質を改善し、学校に信頼を取り戻すことが、
子どもの悲しい死を防ぐ第一歩になる」
と強調しています。

 龍野高校と兵庫県教委、そして全国の学校関係者には、この切実な声に
真剣に耳を傾けてほしい、と強く願うところです。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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