兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

大西孝・兵庫県教育長におたずねします。

[ 2013/02/25 07:45 ]
 2013年2月20日付神戸新聞は、

 兵庫県教育委員会の2013年度当初予算案が発表された。
 一般会計の総額は前年度比1・5%減の3979億円。
 川西市で自殺した県立高校2年生が同級生にいじめられていた
問題などを受け、いじめや体罰防止への取り組みに力を入れる。
(中略)
 また、中高の運動部のあり方を考える「運動部活動活性化委員会」
を設置。スポーツ指導の専門家や部活動顧問、保護者ら10人程度
で年3回会合を開く。大阪・桜宮高で体罰を受けた男子生徒が自殺
した問題を受け、体罰防止もテーマにする。(後略)

と報じています。

 「運動部のあり方を考える」のであれば、まずは練習中に事故を
発生させないための施策を講じるのが筋、ではないでしょうか?

 全国学校事故・事件を語る会(代表世話人、内海千春氏・宮脇勝哉氏)は
12年6月3日、神戸市で開催した「学校スポーツ事故を考える」
シンポジウムで、
「学校スポーツ事故被害者の願いを実現するために」
というアピール文を採択し、
「スポーツ事故は発生を未然に防止できたもの」で、再発防止は
「不幸にして事故に遭遇した親たちの切なる願い」であり、
「医学をはじめ専門的な知見を駆使して、再発防止策を策定し、教育現場に
おいてその運用の徹底を図る」
よう、強く訴えています。

 このシンポジウムで、内田良・名古屋大学大学院准教授が
「事故がなぜ起きるのか?といえば、事故はなくせると考えてこなかった
からだ。事故情報を公表・集約・分析するなかで原因が明らかになり、
実効性ある再発防止策を策定できる」
と述べました。

 内田氏の指摘は、12年3月21日に中央教育審議会が答申した
「学校安全の推進に関する計画の策定について」が、
「実証的で科学的な学校安全の取り組みを推進する」
との方針を明示していることと、合致するものです。

 また12年7月、文部科学省スポーツ・青少年局長の諮問機関、
「体育活動中の事故防止に関する調査研究協力者会議」が発表した
「学校における体育活動中の事故防止について」(報告書)
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/jyujitsu/1323968.htm
は、
「指導者は、児童生徒の生命・身体の安全を確保するために必要な指導
及び監督をする義務(注意義務)がある」
と明記したうえで、
「運動やスポーツには、固有の危険性が内在しているが、経験の少ない
児童生徒にはそれらを予測し、未然に防止するための知識と能力が
備わっているとはいえない」
として、事故を防止するために指導者が果たすべき役割の重要性を
指摘しています。

 ここで大西孝・兵庫県教育長におたずねします。
 13年度予算案で、事故防止に関する具体的な予算措置は講じられて
いるのでしょうか?

 「事故防止という視点が予算案に反映されていない」のであれば。
 それは中教審や文科省が明示している指針を逸脱するものであり、
きわめて理解に苦しむもの、と指摘せざるを得ません。
 予算案を審議する兵庫県議会2月定例会では、こうした視点に立って
活発な議論が行われることを期待してやみません。

 石原元秀・岡山白陵中高校長(兵庫県上郡町教育委員)は、
神戸地裁に提出した陳述書において
「高校生になれば精神的にも肉体的にも成長しており、生徒だけでも
自主的に部活動を行うことは十分可能」
と主張していますが、これは中教審および文科省が明示している指針とは
まったく相容れないもの、と言わざるを得ません。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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