兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

隠蔽と捏造(その12)

[ 2013/02/18 08:32 ]
 住友剛・京都精華大学准教授は、越直美・大津市長が設置した
第三者調査委員会(委員長・横山巌弁護士)について
「第三者委のメンバーは、『公表する報告書は、今後のスタンダードに
ならなくてはいけない』との認識のもとで、生徒たちへの事情聴取を
行ったはずだ」
と指摘しています。

 住友氏は、その根拠として
「警察の捜査は、容疑事実の立件が可能かどうか、ということを中心に行う。
 もちろん事情聴取をする在校生の心情には、一定の配慮はするであろうが、
そのあと学校がどうなろうが、在校生がどうなろうが、基本的には知ったこと
ではない。しかし第三者委はちがう」
とし、第三者委が
「学校のなにが問題なのか?教育方針のどこがまちがっていたのか?」
をまず検証したうえで、
「それをいかに立て直して再出発していくのか?そのためにはなにが必要か?
を見極めることを、調査の主目的と位置づけた」
と述べました。

 そのうえで
「同じ事案、同じ事実経過について検証するにしても、警察と第三者委は
見ているところが違う。警察が捜査したからといって、再発防止策ができる
というわけではない」
のだからこそ
「今回の第三者委の提言には意味がある」
のだと高く評価しています。

 ここで整理しておきます。
 住友氏の評価は
「大津市長が、事実を精緻に検証する手続きを第三者に委ねたこと」
であり、しかも
「弁護士だけではなく、教育学者や臨床心理士など複数の専門分野から
人材を登用し、さまざまな視点から意見を取り入れることによって、
思春期にある生徒たちへの心のケアを重視したこと」
にあります。
 なぜならば、これが
「過去に起こったことの検証であると同時に、立ち直りへの契機となり得る
ことを期したから」
にほかなりません。

 事実に真摯に向き合い、再発を防止することが被害者と家族に対して、
最低限示すべき誠意であることは論を俟ちません。
 学校は「われわれは捜査機関ではないのだから、調査はできない」
という言い訳をしますが、これを容認するわけにはいきません。
 学校にできないのであれば、第三者に委ねればいいだけのことです。
 大津市は、これを立証しました。

 同時に、周囲にいた生徒たちへの配慮も欠くことはできません。
 それこそが、教育機関としての学校が果たすべき役割なのです。

 事故を検証せず、重大な過ちを何度も繰り返している龍野高校と、
校長の杜撰な対応を見て見ぬふりの兵庫県教育委員会は、
住友氏の指摘を重く受け止めるべきではないでしょうか。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック