兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

進行協議(その1)

[ 2013/02/13 06:23 ]
 第14回期日は、2013年2月7日11時から神戸地裁401号法廷
(植屋伸一裁判長)で進行協議が行われました。

 まず事実を確認しておきます。
 12年12月7日、および12月14日に神戸地裁101号法廷で行われた
証人尋問に際し、被告・兵庫県と補助参加人・東京海上日動火災保険は
「07年5月24日、龍野高校女子テニス部の練習中、リサさんが倒れたのは
熱中症によるものではない」
という自らの主張に沿って証言する医師を、証人として申請することを
しませんでした。
 これはいかにも不可解な対応です。

 そして被告らは12月14日の尋問終了時、裁判所に対して鑑定申請する
との意向を明示しておきながら、2月7日の進行協議では鑑定申請しません
でした。
 これまた、たいへん理解に苦しむものです。

 では被告らは、
「原告が主張する、『熱中症説』が正しい」
と潔く認めるのかといえば、それはしていません。
 東京海上日動は、12月14日に原告側証人として出廷した循環器内科医の
見解に異議を唱える意見書を提出しました。

 確認しておきますが、東京海上日動の代理人は循環器内科医への反対尋問を
延々と行ったものの、その見解を切り崩すことはできませんでした。
 にもかかわらず、再度異議を申し立てる文書を提出したのです。
 そして東京海上日動の提出した意見書は、尋問以前から主張していることを
繰り返すものにすぎません。
 ではいったい、あの尋問はなんだったのでしょう?

 原告は循環器内科医に反論書の作成を依頼することとし、これを3月末までに
神戸地裁に提出することになりました。
 次回は4月16日(火)14時から神戸地裁401号法廷で、再度進行協議が
行われます。

 そもそも医学論争は、本件裁判における争点のごく一部にすぎません。
 問題の本質は
「学校の教師は、学校の教育活動により生じるおそれのある危険から生徒を
保護すべき義務を負っており、事故の発生を未然に防止するために必要にして
十分な措置を講じる注意義務がある」
(山口地裁岩国支部判決、平7.12.27)
にもかかわらず、龍野高校が学校管理下で行っていた部活動において、当然
果たすべき注意義務、安全配慮義務、調査報告義務をまったく懈怠していた、
という点にあります。

 12年12月7日、石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長、
兵庫県上郡町教育委員)は尋問で、これらを堂々と悪びれる様子もなく認めました。
 それどころか同氏が、当時の女子テニス部員たちに責任を転嫁するかのような
発言さえ繰り返したことは、当ブログでも既報のとおりです。

 さらに同校女子テニス部顧問だったM教諭(現・姫路南高教諭)の過失責任、
石原氏の管理責任、学校設置者である兵庫県の使用者責任について、被告に
反論の余地はありません。

 そして原告が問うているのは、
「事故を未然に防止するための体制に不備」
があるにもかかわらず、
「事故発生後も見直さず、これを放置したままの龍野高校の姿勢」
すなわち、
「石原氏および兵庫県教委の、今日に至る不誠実な事後対応と無責任体質」
そのものです。
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック