兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

隠蔽と捏造(その7)

[ 2013/01/28 20:42 ]
 共同通信は2013年1月27日付で、

 学校でのいじめ問題の深刻化を踏まえて自民党が検討する
「いじめ防止対策基本法案(仮称)」の骨子案が26日、判明した。
 教諭による体罰もいじめと位置付けたほか、死亡や大けが、長期欠席を
伴う「重大事案」については隠蔽を防ぐために学校から市町村長らへの
報告を義務化しているのが特徴だ。
 野党とも調整し、超党派の議員立法として28日召集の通常国会での
成立を目指す。
 大阪市立桜宮高のバスケットボール部主将が体罰を受けた後に自殺した
問題などを受け、再発防止へ法整備を急ぐことにした。
 骨子案では、教諭の体罰やインターネットの悪質な書き込みもいじめと
認められる。

という記事を配信しました。

 この骨子案については、校長が学校設置者に対し
「精緻な調査に基づき、事実を正確に、細大もらさず報告する」
ことを前提として義務化するもの、と理解しています。

 しかし石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長、
兵庫県上郡町教育委員)は07年5月24日、同校女子テニス部の練習中に
発生した事故について、調査を行っていません。
 これは石原氏自身が12年12月7日、神戸地裁(植屋伸一裁判長)で
明言したところです。

 にもかかわらず石原氏は、07年5月31日付で事故報告書を作成し、
これを兵庫県教育委員会に提出しました。
 しかし兵庫県教委が石原氏に、
「精緻な調査を行い、事実を正確に、細大もらさず報告する」
よう指導した形跡はなく、石原氏は一切の処分も受けていません。

 事故報告書の虚偽記載をはじめ、全容解明にきわめて消極的な事例は
福島県須賀川市、兵庫県たつの市、神戸市、長崎市、愛知県などでもみられます。
 しかし上記記事を参照する限りでは、骨子案には実質を担保する仕組みが
ありません。

 これでは、
「わが子の身になにがあったのか?真相を知りたい」
「こんな思いをするのはわたしたちだけでたくさんだ。二度と繰り返して
ほしくない」
という、学校事故・事件で被害に遭った児童生徒の保護者の痛切な思いを
実現するためには、いささか不十分ではないでしょうか。
 法律の制定が拙速であっては意味がありません。

 住友剛・京都精華大学准教授は、
「新法の制定を待たずとも、校長が事故報告書に事実を記載しなかった、
あるいは事実ではないことを記載した場合には、虚偽有印公文書作成・
同行使容疑で告訴・告発し、捜査当局に委ねることも可能だ。
 現行法の枠内でできることを最大限活用することも、積極的に検討すべき
ではないか」
と指摘しています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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