兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第13回口頭弁論(その2)

[ 2012/12/16 23:57 ]
 被告・兵庫県の補助参加人、東京海上日動火災保険株式会社の代理人は、
「心筋炎」説に固執し、質問を繰り返しました。

 兵庫県は同社と、県費をもって児童生徒を対象とする保険を契約している
ため、補助参加人となっています。

 しかし循環器内科医は、12年12月14日神戸地裁101号法廷で
13時17分から15時18分まで行われた証人尋問において、首尾一貫
ぶれることなく
「熱中症にともなう合併症としての心機能低下によるものであって、
ウィルス性心筋炎によるものとは考えられない」
との見解を、丁寧に繰り返し主張しました。

 その根拠として、2回にわたって検査を実施したにもかかわらず
「ウィルスが検出されていないこと」
に加えて、血液検査の結果が肝機能、腎機能などの異常を示している
ことに注目し、これらが
「熱中症による合併症として、日本神経救急学会が設定している
ガイドラインに一致すること」
をあげました。

 ご両親は、リサさんの高校入学時に東京海上日動の「こども総合保険」
に加入していました。
 事故が発生したため、保険金給付を請求したところ、同社は
平成20年8月12日付で作成した文書において、
「転倒原因については心筋炎や熱中症によるものと考えられ」ることを認め
「熱中症の可能性について否定できません」とし、さらに
「心筋炎によるものとは断定できない」
と記載し、同社が熱中症の可能性を排除していないことを明示しています。
 すなわち、兵庫県立病院の医師団と見解が一致しています。

 ところが上記文書において、
「当保険契約では熱中症担保特約の付帯はないため、お支払対象ではない」
とも記載しています。

 つまり東京海上日動は。
 リサさんが「熱中症であったならば保険金を支払わなくてもよい保険」
においては「熱中症である可能性」を主張し。
 リサさんが「熱中症であったならば保険金を支払わなければならない保険」
では「熱中症ではない可能性」を主張しているのです。

 12年12月14日の証人尋問においては、同社代理人はあくまで
「心筋炎」説を前提としたやりとりに終始しました。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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