兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

保護者の知る権利について(その27)

[ 2012/11/11 18:14 ]
 2012年11月11日付朝日新聞社説は

 調査でわかった事実を遺族にきちんと開示する仕組みを作ってほしい。
大津の事件を始め、いじめによる自殺で我が子を失った遺族らが訴えている。
 背景にあるのは「学校や教育委員会は、都合の悪い情報を隠そうとする」
という不信感だ。
 遺族は学校で何があったのかを知りたい。ところが、学校は
「生徒が動揺する」「個人情報が含まれる」と、アンケートや聞き取りの
内容を伏せる。
 他の保護者にも理解されず、遺族が孤立する。裁判に訴えるしかなくなる……。
そんなことがしばしば起きる。
 本来、遺族と学校・教委は、対立関係にあってはならない。何があったのかを
知りたいのは両者とも同じであるはずだ。
 なぜ子どもが死に追いやられたのかを遺族と一緒に考えて、再発防止に生かす。
そんな調査のあり方を探りたい。
 2年前に川崎市教委が公表した調査報告書はその手がかりになる。14歳で
亡くなった篠原真矢(まさや)さんの事件に関するものだ。
 報告書は先生どうしの連携の悪さなど、学校の問題点を明記した。いじめの
事実関係だけでなく、彼が創作した物語などから内面の動きにも迫った。
 この調査には今後のヒントになることが三つある。
 まず、遺族と信頼関係を築いた。市教委は、週に一度は遺族を訪ね、その時点で
わかっていることを伝えていた。
 次に、教訓を共有した。報告書はその学校の保護者会だけでなく、他の市立
小中高にも研修資料として配られた。もちろん個人情報は書かれていない。
 さらに、再発を防ぐ取り組みを始めた。例えばいじめの兆候を探るチェックシート
やアンケートを使い、子どもや保護者との面談に生かしている。
 真矢さんの父、宏明さんが言う。
「事実を知りたい。二度と繰り返さないでほしい。遺族の願いはそれだけ。
闘いたくなどない。うちは調査に納得できたから裁判は不要でした」
 遺族と情報を共有しようと言われても、不確かなことを話せば疑われた子を
傷つける。そういうジレンマはあるだろう。簡単なことではない。
 ただ、どんな情報もいずれ遺族の耳に届く。確かなことと不確実なことを
区別したうえで、可能な限り説明する。
結局その方が信頼され、おちついて真偽を見極められるのではないか。
 大津の事件を受けて作られた第三者委員会は、遺族が信頼を寄せる人を委員に
加えた。
 川崎や大津の試みを、例外にしてはなるまい。

と訴えています。


 「事実を知りたい、二度と繰り返してほしくない」という篠原宏明さんの言葉は、
リサさんのご両親をはじめ、子どもが学校事故・事件に巻き込まれた保護者が
異口同音に語っているものです。
 学校や教育行政の関係者は、なぜこの言葉に応えようとしないのでしょう?
スポンサーサイト
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック