兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

保護者の知る権利について(その25)

[ 2012/11/02 07:40 ]
 2012年10月31日付神奈川新聞は

 全国でいじめ問題がクローズアップされている中、大津市で昨年10月に
自殺した市立中学2年の男子生徒=当時(13)=の父親が30日、
東京都内で会見し、自殺が起きた際に学校から遺族への速やかな情報開示と
一刻も早い問題の解決を訴えた。
 いじめ問題に取り組むNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」
(川崎市、小森新一郎代表理事)が企画。
問題発覚後、男子生徒の父親が公式の記者会見で自らの思いを語るのは初めて。

 大津市の中2男子自殺では、学校が自殺の約1週間後から全校生徒を対象に
アンケートを実施。遺族に「部外秘」とする確約書にサインさせた上で結果を
一部開示した。
 市教育委員会の不十分な調査が指摘されたことし7月には市議会委員会で
概要が公表された。
 父親は学校や市教委の隠蔽体質を指摘した上で
「アンケート結果をもっと自由に使えれば、もっと早く真相究明に乗り出すことが
できたはず。いじめを見て見ぬふりしただけでなく、真実を隠そうとした対応には
二重の意味で裏切られた」
と時折声を詰まらせながら振り返った。

 さらに、昨年9月に鹿児島県出水市で中学2年の少女が自殺した問題で
アンケート結果が開示されていない点にも触れ、
「いじめをなくすために公表は必要不可欠。隠蔽することが(学校や市教委の)
常識であってはいけない」と訴えた。

 ジェントルハートプロジェクト理事で県立高校1年だった娘を自殺で亡くした
小森美登里さんは
「被害者の安全確保とともに、加害者にも目を向けることがいじめを止めるために
最も重要」などと強調。
 いじめに関する調査内容を学校と親が共有することや、あらゆる調査に当事者や
保護者の意見を反映させることなどを引き続き国に求めていく考えを表明した。

 会見に先立ち、男子生徒の父親は文部科学省を訪れ、いじめなどがあった際に
学校が実施するアンケートの結果を、今後、速やかに遺族に開示するよう求める
要望書を田中真紀子文科相宛てに提出した。

と伝えました。

 出水市の問題につきましては、当ブログ12年9月7日付記事をご参照いただけ
ましたら幸いです。
 そして12年10月27日付読売新聞は

 鹿児島県出水市の中学2年の女子生徒(当時13歳)が昨年9月に自殺した問題で、
情報公開請求した生徒へのアンケート結果などを不開示とされたことを不服として、
遺族らは来月にも、市教委を相手取り、不開示処分の取り消しを求める訴訟を
鹿児島地裁に起こす。
 市教委は自殺の6日後、女子生徒が通っていた学校の生徒368人にアンケートを
実施。この結果を受け、昨年11月、「いじめなど自殺の直接原因となる出来事は
確認できなかった」とする報告書をまとめた。
 遺族は今年9月、アンケートや、市教委が設置した事故調査委員会の委員名と議事録、
調査委が生徒らから聞き取った内容などについて、市情報公開条例に基づき開示を請求。
しかし、市教委は「臆測や誤解が生じ、生徒らを傷つけかねない」として一貫して
拒否しており、今月4日に不開示処分とした。

と報じています。

 大津市の中2男子(当時)の父親は記者会見で、
「真相が解明されないからこそ、真の再発防止策が取れなかったという事実。
そして真相解明を怠ったがために、多くの若い命が失われてきたという事実」
に目を向けてほしい、と強く訴えました。

 残念ながら隠蔽体質が蔓延しているのは大津市、出水市だけではありません。
 群馬県桐生市も神戸市も愛知県も、そして兵庫県も同様です。
 学校や教育委員会は、いったいだれを、なにを守ろうとしているのでしょう?
 それは、子どもたちのいのち以上に大事なものでしょうか?
 この世に子どもたちのいのち以上に大事なものなど、あるのでしょうか?
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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