兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

保護者の知る権利について(その18)

[ 2012/09/24 12:49 ]
 「関係者」さんから、「学校事故の分析」というタイトルで、コメントを
お寄せいただきました。
 以下に引用します。

 さいたま市駅伝事故の関係者です。
 「さいたま市があたりまえのことをした」との事ですが、ずっとこの事故に
関わってきた者として一言。
 「学校や教育委員会がきちんと事故説明をすべきだ」と私も思っていました。
 隠蔽しているのだろうと思っていました。教員等は「こうだった、ああだった」
と言い逃れをしているのだと思いました。
 でも、教員や市教委は事故検証や分析の能力を持ち合わせていなかったのです。
 医療的な知識もなく、聞き取る内容もわからなかったのでしょう。

 今回の事故分析にはヒューマンファクター工学に基づく分析手法を用いました。
 「人は見たいものだけを見て、聞きたいものだけを聞く」。
 人間の特性です。今回は正にこのケースでした。
 事故が起こった場合には、即証言を取ること、即生徒の証言を取ること等が重要です。
 人間工学専門(事故分析に関わってくださった先生)の先生は、
「特に人の記憶は取扱いが厄介で、本人が確信していることも、実は歪んで記憶
されている場合がしばしばある」
と述べられました。
 今回は分析に使えるだけのデータを支援者側が持ち合わせていました。
 そして教育長を始め、市教委も一緒に取り組んだ珍しいケースだったと思います。

 学校事故が起きた場合に、学校現場には分析能力がありません。
 今回の我々のような学校事故調査隊でも編成しなければ、早期解決は無理だと実感
しました。
 文科省が取り組むべき事ではないかと思います。
 今回の分析については朝日新聞が詳細に扱っています。
 「体育中の心停止、教諭向けの対応テキスト完成」でアクセスしてみて下さい。
(以上、原文ママ)

 関係者さん、ありがとうございました。
 上記コメントにある朝日新聞の記事は、
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000691209120001
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000691209120002
をご参照ください。


 関係者さんご指摘のとおり、能力のない当事者に一任したところで、有効な対策を
打ち出すことはまったく不可能です。
 これは気合の問題ではなく、知識の問題です。
 再発防止のためには、中立な立場の専門家が事実に真摯に向き合い、
精緻に検証し原因を究明したうえで、システムエラーとヒューマンエラーに切り分け、
その双方を発生させないための策を講じること。

 これに尽きますし、そのための法制化が喫緊の課題であることも論を俟ちません。
 そしてなにより、「教育長を始め、市教委も一緒に取り組んだ珍しいケース」を
珍しいケースのままにしていては、必ず事故はまた起きてしまう、ということです。

 リサさんの事故に関連して、石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長)が、
本来果たすべき役割をことごとく懈怠してきたことは、当ブログでも繰り返し指摘してきた
とおりです。
 それどころか石原氏は、保護者の知る権利を妨害しようとさえしていました。

 2009年2月27日。
 龍野高校第61回卒業証書授与式終了後、リサ父は女子テニス部員と顧問のM教諭
(同、現・姫路南高教諭)に集まってもらい、07年5月24日の事故発生当時の状況に
ついて、直接話を聞こうとしました。
 会場は、たつの市の施設で、もちろん手配したのも料金を負担したのもリサ父です。
 ドアを開けたリサ父は、まさに仰天しました。
 なぜならそこには、石原氏と兵庫県教育委員会の職員が、すでに着席していたからです。

 石原氏が神戸地裁に提出した陳述書によれば、女子テニス部員たちへの事情聴取は
M教諭以外の教諭らに行うよう指示しており、自ら事情を聴いたとの記載はありません。
 そして事故発生後1週間の07年5月31日、わずかA4用紙1枚の事故報告書を
兵庫県教育委員会あて提出しただけで、保護者への説明は一切行っていません。
 その石原氏が、しかも県教委職員をともなって、保護者が手配した会場に先回りし、
当然のような顔をしてすでに着席していたのです。
 これはいったい、どう理解すればいいことなのでしょう?

 もちろんリサ父は憤慨し、石原氏と県教委職員には退席を求め、結果として石原氏らも
退席はしました。
 しかし卒業生やM教諭に対して、あからさまに圧力をかけようとするその姿勢には、
自分一己の利益を守ることしか頭にない、と判断するほかありません。
 これは単なる言い逃れや責任回避より、さらに性質の悪い所業であると言わざるを得ず、
もちろん石原氏には、生徒への愛情など一片も感じることはできません。
 皆さんは、いかがお考えでしょうか?
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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