兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

その後の大分県立竹田高校について(その9)

[ 2012/08/31 08:28 ]
 藤原崇能・竹田高校長は、今年度から8月22日を「健康・安全の日」にすると
宣言しました。

 同校では2009年8月22日、2年生(当時)の工藤剣太くんが剣道部の練習中に
熱中症で倒れ、死亡するという、たいへん痛ましい事故が発生しました。
 「健康・安全の日」宣言は、剣太くんの事故を風化させず、そして二度と事故を
起こさないという決意表明です。

 その第1回である12年8月22日。
 1限目に全生徒・職員が体育館に集合し、全員で剣太くんのご冥福を祈り
黙祷しました。
 藤原校長は、この日を竹田高校「8・22健康・安全の日」とすると宣言し、
健康と安全について講話を行いました。
 生徒指導主任は熱中症予防に関する資料を配布し、あらためて注意を喚起
しました。
 そして生徒会長が、「健康・安全宣言」を読み上げました。

 当ブログ11年8月26日付記事でもご紹介しましたが、竹田高校は昨年度までは
「剣太くんが部活動の練習中に亡くなった、という事実などなかった」
と言わんばかりの冷淡な対応に終始し、事態の沈静化を図るばかりでした。
 まして今年で事故発生から3年。
 すなわち当時の事情を知る生徒は全員卒業してしまっており、ご両親は、
「記憶の風化に拍車がかかるのではないか」
と危惧していたところでした。

 しかし藤原校長は、着任後すみやかに工藤さん宅を訪問し、自ら
「剣太くんの命日を全校生徒に周知徹底すべく、なにか行いたい」
との意向を表明し、その言葉どおり「健康・安全の日」を制定しました。
 そして今年度から部活動の練習時間には教頭が毎日校内を巡回し、安全に配慮
するようになった、ということです。
 
 剣太くんの母、奈美さんは
「子どものいのちを重く受け止め、全教職員が安全対策を徹底するよう意識を高め、
そして剣太のことを語り継いでもらえればうれしい」
と述べています。

 トップが変わることで行動が変わり、行動が変わることで意識が変わる。
 この変化は剣太くんに哀悼の誠をささげるとともに、ご遺族への敬意を表する
ものであり、高く評価したいと思います。
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Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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