兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

筋金入りの無責任体質@豊橋市(その2)

[ 2012/08/28 06:48 ]
 静岡県と小学館集英社プロダクションは責任を認めて遺族に謝罪しました。
 静岡県立三ケ日青年の家は海洋活動プログラムを中止し、静岡県教育委員会は
事故調査報告書を作成、公表しています。
 静岡県警は業務上過失致死容疑で、現在も捜査を継続しています。

 これはのちのことですが、事故から1年が経過した11年6月26日には
川勝平太・静岡県知事も出席して、三ケ日青年の家で慰霊式を開催し、
西野花菜さんをイメージしたブロンズ像の除幕式を行いました。
 小学館集英社プロダクションは6月18日を「償いの日」として、
本社でもセレモニーを開催しています。
 花菜さんの父、西野友章さんは、静岡県と小学館集英社プロダクションには
「誠心誠意の対応を見せてもらっている」
と評価しています。

 しかし豊橋市は、
「事故が起こったのは静岡県と施設管理者の責任だ。われわれは被害者である」
という姿勢を崩していません。
 章南中の校長が作成した事故報告書の写しも西野さんには渡していません。
 そして独立行政法人・日本スポーツ振興センターに提出した災害報告書には
「天候が突然急変し、事故が発生した」
と記載し、天変地異による不可抗力、との見方を示しています。
 大雨・雷・強風・波浪・洪水注意報が発令されていたことも、カッターが
出港した時点ですでに暴風雨に見舞われていたことも一切記載されていません。

 西野友章さんは、
「豊橋市立中学校に在籍していた豊橋市民が、学校の授業の一環として行われた
野外活動に参加している最中に死亡した。にもかかわらず豊橋市は事故原因の
究明もせず、遺族に対する説明も謝罪もない。これには納得いかない」
として佐原光一市長に要望書を提出するとともに、17,000人を上回る市民の
署名を添付して、原因究明と再発防止を求める請願書を豊橋市議会に提出しました。
 しかし市長も議会も市教委も学校も、痛切な市民の声に真摯に耳を傾けることを
していません。
 このため12年5月1日、名古屋地裁豊橋支部に提訴しました。

 西野友章さんは7月4日に行われた第1回口頭弁論で、
「学校は子どものいのちを率先して守らなければならない」にもかかわらず、
「豊橋市はあいまいなまま」で、「いまの姿勢のままでは安心して子どもを預ける
ことはできない」という思いから提訴するに至った、とその胸中を切々と訴えました。

 民事訴訟を提訴するには、損害賠償請求訴訟という形式を取らざるを得ません。
 しかし西野さんが求めているのは、断じてお金などではありません。
 求めているのは、謝罪と事実関係の究明と再発防止策の策定です。
 それは「こんな悲しい事故が二度と起きないように努力し続けてもらうことこそが、
娘の望んでいること」と信じているからです。

 花菜さんは、ひとりっ子でした。
 ご両親は、遺骨をセラミックで焼き固めたネームプレートを位牌代わりとして、
「もう絶対に、二度とひとりっきりにはしない!」
との思いを込めて、いつも話しかけています。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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