兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

筋金入りの隠蔽体質@大津市

[ 2012/07/05 12:57 ]
 2012年7月4日付毎日新聞に

 大津市で昨年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の
男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、
学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が
「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが3日、関係者への
取材で分かった。
 市教委は昨年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。

 男子生徒の両親が今年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、
約7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。
 5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、
「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」
と主張していた。
 両親の代理人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回
口頭弁論に提出する準備書面で主張する。

 アンケートは男子生徒の自殺後にいじめについて実施し、約320人が
回答した。
 15人の生徒は「自殺の練習とか、トイレで殴られていたとか、死んだ
スズメを口の中に入れろと言われていた」「何回も自殺の練習をさせられ
ていた。先生に相談したけど何もしてくれなかった」などと回答。
「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」「がんの友達に自分の命を
あげるなどと言っていたらしい」との回答もあった。
 また、13人が「友達なのにお金を恐喝されていた」「脅して銀行の
番号を聞き出し、その銀行からとったお金を使っていた」と回答、
15人が「万引きを強要されていた」と書いた。

 男子生徒は昨年10月11日朝、自宅マンション敷地内で倒れている
のが発見され、滋賀県警大津署が自殺と断定した。
 学校側は当初「いじめは把握していない」としていたが、全校生徒への
アンケートでいじめの事実が判明した。
 これまでに明らかになったのは、ヘッドロックをかける▽トレーニングと
称して押さえ込む▽毎日のようにズボンをずらす▽蜂の死骸を食べさせ
ようとする−−などで、担任が目撃していたが、軽い注意にとどまっていた。
 市立中の教頭は「アンケートをしたのは事実。訴訟中であり、コメントは
差し控えたい」と話した。

という記事がありました。

 この記事から読み取れることは、
「教師たちはいじめがあることを認識していながら、解決へ向けて有効な
手立てを講じることなく放置していた」
という事実と、
「暴行に加え恐喝や窃盗など、犯罪として立件すべき事案が含まれている
にもかかわらず、学校と大津市教委は公表せず隠蔽工作を図った」
事実があるということです。

 これらを公表すれば教師たちの指導力に問題があることが露呈し、
そうなると校長の管理責任、大津市の使用者責任を問われることは
明らかです。
 したがって、自らの保身を至上命題として
「あってはならないこと、があっては、いろいろ困ったことになる。
だから、なかったことにしてしまおう」
という思惑から事実の隠蔽を図った、という構図が浮上してきます。

 「わが子の身になにがあったのか?真実を知りたい」
という保護者の痛切な声に耳を傾けず、教師のメンツを優先するという
わが国教育界の悪弊が、全国各地で判で押したように見られます。

 おそらく大津市は審理のなかで
「自殺との因果関係は不明で、予見することはできなかった」
として学校に責任はない、と主張するものと予想されます。
 しかし、「最悪の事態を想定する能力すら持ち合わせていない」
ということは、明らかに教師として失格だということです。

 ましてや大津市は、当ブログ12年5月18日付記事にあるように
越直美市長が、
「大津市におきましても一層の情報公開に努めてまいります」
と明言していたにもかかわらず、この体たらくです。

 もう一度、皆さんに問います。
 子どものいのちと教師のメンツ。どちらが大事ですか?
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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