兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

龍野高校の体質について(その5)

[ 2010/05/30 12:43 ]
 学校には安全配慮義務、すなわち生徒の身に危害が及ばないよう
事前に十分配慮する義務があります。
 ぼくは、文部科学省スポーツ青少年局企画体育課のUさんという方
から「これが大前提である」と、直接確認しています。
 そして不幸にして事故が発生してしまったときには、全容解明義務と
調査報告義務があります。
 学校管理下で発生した事故について、保護者はどのような状況で、
いかなる理由によって事故が発生したのか?ということについて
知る由もありません。
 したがって学校、すなわち事実を知る立場にあるものが事故の
全体像について把握し、その結果について保護者に伝える義務が
あります。
 具体的には、事故報告書を作成することです。
 この件について、ぼくは文部科学省初等中等教育局児童生徒課の
Aさんという方と面談した際、事故報告書の作成は
「実態を把握することで、今後の教育行政に生かすこと。
すなわち再発防止が目的」であって、
「正しい情報をとらえるべく努めるのは自明のこと。
予断を持たず状況を把握し、再発防止に努めることがなによりも
必要であり、けっして教職員および教育委員会の自己正当化が
目的であってはならない」
との言質を得ています。
 では、リサさんの事故について、龍野高校はどう対応したか?
検証してみましょう。

 当時のI校長は平成19年5月31日付。
 すなわち事故発生後1週間で「兵庫県教育委員会 様」(原文ママ)
あてに「事故の発生について(報告)」という文書を作成しています。
 確認しておきますが、事故が発生した5月24日は木曜日で、
週末をはさんでいることを考慮しますと、実質的には5日後と
いうことになります。
 十分な調査時間を確保した、と言い切れるかどうか、疑問が
残ります。
 あて先は県教委であって、保護者ではありません。
 繰り返し指摘しておきますが、ご両親は事故発生に至る状況
について、学校からはまったく説明を受けていません。
 そしてその記載内容ですが、
「5 原因及び状況」に、原因は記載されていませんし、
「6 学校においてとった措置及び今後必要とする措置」には

・電話連絡を受けた後は、関係職員がすぐに現場にかけつけた。
・病院に行く者と、現場に残り部員を指導するものに任務分担した。
・保護者には速やかに連絡し、病院へ来ていただいた。
・姫路循環器病センター搬送後は、本校職員が分担して病院に詰め
緊急事態に備えた。
・生命の危機は脱したが意識がまだ回復していないので、定期的に職員
が病院を訪れ様子を見る。

としか、記載していません。
 「関係職員」とはだれだかわかりませんし、「すぐ」とは何時何分
なのか?
「保護者への連絡」もいつ、だれが、どういう内容の連絡をしたのか?
「病院」とは、どこのなに病院で、だれが何時何分に到着したのか?
 この文書では、ひとつもわかりません。

 そして顧問教諭も副顧問教諭も練習に立ち会っていなかった、と
いう重大な事実の記載はありませんし、だれがいつ、だれに対して
事情聴取を行ったのか?あるいは事情聴取など行っていないのか?
まったくわかりません。
 つまり文科省のAさんが明言したガイドラインを順守しているとは
到底言えない代物です。
 こんなものでご両親が納得するわけがありません。
 ぼくが龍野高校の体質は改善が不可欠、と指摘する所以です。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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