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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。
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龍野高校の対応を検証する(その15)

[ 2023/04/12 06:42 ]
 2011年6月、名古屋市立向陽高校柔道部の練習中、1年生だった
倉田総嗣さんが急性硬膜下血腫を発症し、翌7月に亡くなるという
事故が発生したことは、当ブログでも繰り返しご紹介してきました。
 事故発生時に教頭だった加藤裕司氏が、当時の校長とともに
倉田さんと保護者にどのように向き合ってきたか。
 さらに加藤氏が21年度、校長として同校に戻ってからも、
事故を再発させないため、どのような取り組みを続けてきたかを、
23年4月9日付朝日新聞が報じています。

 「学校で起きたことはすべて学校の責任です。本当に申し訳ございません」
 これが、倉田さんが緊急搬送された病院で、保護者に対して発した
校長の第一声でした。
 加藤氏以下同高の教職員、そして教育長以下名古屋市教育委員会の
職員は、一貫してぶれることなく校長の姿勢を踏襲し、市教委は
事故調査委員会を設置して報告書をまとめ、これを公表しました。

 朝日新聞の氏岡真弓・編集委員は上記記事を、

 総嗣さんの母の久子さんは話す。「遺族が願うのは、我が子の死が、
他の子どもの命を守ることに生かされること。システムがいわば
『向陽モデル』としてできていくのを見ていて、よくここまで考えて
くださったと思った」
 加藤さんは語る。「経験は風化するが、システムは時を超えて
継続性がある」。
 この3月で定年退職したが、後に続く教職員にシステムをよりよい
ものへと変えていってほしいと願う。
 そして他の学校にも広がり、生徒の命を救うことができたらと
思っている。

と締めくくっています。

 お子さんが亡くなっているわけですから、保護者の納得を得ることは
難しいといわざるを得ません。
 しかし2年次、3年次のクラス名簿にも「倉田総嗣」の名前を掲載し、
体育祭や文化祭について案内し、修学旅行のしおりを手渡し、
卒業アルバムも卒業証書も、同期生たちと同じように扱ったことで、
少なくとも保護者の理解は得られました。

 これまた繰り返しになりますが、向陽高および名古屋市教委に
できることが、なぜ龍野高および兵庫県教委にできないのでしょう?
 一点指摘するとすれば、向陽高および名古屋市教委にあって、
龍野高および兵庫県教委にないもの。
 それは生徒に対する愛情であり、保護者に対する誠意です。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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