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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

龍野高校の対応を検証する(その12)

[ 2022/05/19 09:56 ]
 2011年6月15日、名古屋市立向陽高柔道部の練習中に
1年生(当時)男子が急性硬膜下血腫を発症し、7月に
亡くなるという事故が発生しました。
 同高の校長は事故発生当日、保護者に対し
「学校で起こったことは、すべて学校の責任」
と明言し、謝罪しました。
 そのうえで名古屋市は、事故の原因究明と再発防止を
目的として「柔道安全指導検討委員会」を設置し、
ホームページで報告書を公開しています。

 同年9月30日、さいたま市立日進小6年生(同)女子が、
駅伝の練習中に倒れた際、保健室にAED(自動体外式除細動器)
があったにもかかわらず、適切に使用されないまま死亡する、
という事故が発生しました。
 桐淵博・同市教育長(同、現・日本AED財団理事)は、
「子どもたちが朝、元気な姿で家を出たのだから元気な姿のまま、
成長というお土産をつけてご家庭に帰すのが、学校の役割」
とし、市教育委員会にプロジェクトチームを結成して事故を分析し、
亡くなった女児の1周忌にあたる12年9月30日、彼女の名前にちなむ
「ASUKAモデル」を公表しました。

 いずれの事案も、まず謝罪から始まっています。
 向陽高校長も、さいたま市教育長も、名古屋市教育長も、
「自らには道義的責任がある」
ことをしっかり自覚したうえで、調査報告義務を果たそうとしています。

 お子さんが亡くなっている、という事実があるわけですから、
保護者に「納得」してもらうことは、なかなか難しいでしょう。
 しかし名古屋市もさいたま市も、透明性を担保したうえで
説明責任を果たそうと誠実に対応した結果、保護者から一定の
「理解」ないし「評価」を得られていますし、両市教委は、いまも
保護者との協力関係を維持しています。

 すなわち石原元秀・龍野高校長(当時)が、いかなる根拠に
基づくものなのか不明なまま、うそぶいていたような
「謝罪したら道義的責任が法的責任にすり替えられる」
ことなどなく。
 むしろ積極的に道義的責任を果たそうと努めたことによって、
保護者との信頼関係が構築できたのです。

 こうした実例を、兵庫県教委は把握していないのでしょうか?
 把握していないなら、職務怠慢です。
 把握しているにもかかわらず、知らぬ顔をしているのなら無責任です。
 いずれにせよ県民に対して不誠実極まりない態度と断じざるを得ません。

 名古屋市や、さいたま市には、誠実で、心ある、有能な人がいます。
 なぜ兵庫県には、このような人物が見当たらないのでしょう?
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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