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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

橿原市立中いじめ自死裁判結審、判決は21年3月

[ 2020/10/21 23:21 ]
 2013年3月、奈良県橿原市立中1年生(当時)女子が、
同級生らからのいじめを苦に自死するに至った事件。
 遺族が橿原市と生徒(同)3人らを相手取って提訴した
損害賠償請求訴訟は、20年10月20日、奈良地裁(島岡大雄裁判長)
で結審しました。
 判決は21年3月23日16時00分に言い渡されます。

 本件につきましては、当ブログでも繰り返し指摘してきましたが、
同市教育委員会が設置した調査委員会が15年3月23日付で
報告書を公表し、
「いじめがあった」
と事実認定したうえで、森下豊・前市長、吉本重男・前教育長らの
対応について
「真相解明を大きく遅らせ、早期に再発防止策を講じる機会を失わせた。
子どもの自死を汚れた大人の論理でもてあそび、誠に許し難い」
と痛烈に批判しています。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201504.html

 しかし橿原市と元生徒らは、「いじめはなかった」との主張に終始しました。
 森下氏、吉本氏の退任が橿原市の体質改善につながるのではないか、
との期待は残念ながら水泡に帰しました。

 彼らが身の潔白を証明するためのツールとしては、事件後に市教委が
教員を対象に実施したアンケートが考えられます。
 遺族が市教委に開示を求めていますが、市の審査会は4年以上経った
いまも「審査中」として結論を出していません。
 個人情報が含まれているので全面開示は難しい、というのであれば
固有名詞を黒塗りにすれば済むことで、機械的な作業を行うことの
是非について4年以上も審査し、なお結論が得られないというのは、
いかにも奇異に映ります。

 NHK奈良放送局によると、同市は
「審査する複数の外部の委員の日程を調整すると、1カ月か2カ月に
1回ほどしか審査会を開けないうえ、膨大な資料を一つ一つ精査して
いるため、時間がかかってしまう。なるべく早く結論を出したい」
とコメントしていますが、「きわめて悪質なサボタージュ」と批判されても
しかたないのではないでしょうか?

 このように指摘することの根拠として、亡くなった生徒が所属していた
ソフトテニス部の顧問教諭(同)が20年5月26日、証人として出廷し
「部活内でも孤立ははっきりしていた。苦しんでいたのはまちがいない。
 しかし担任(同)は、こうした事態を把握していながら女子生徒の態度が
気にくわないとし、『痛い目、苦しい目に遭ったらいいねん』と話していた」
と証言したことをあげておきます。

 この証言は、担任がいじめられていた生徒に寄り添って、加害生徒らを
指導することもせず、むしろいじめの片棒を担いでいた、と判断できるものです。
 橿原市は当然ながら教員アンケートの内容を把握しており、上記証言と
同様の回答が含まれていれば「開示するわけにはいかない」という結論ありき
であり、したがって同市の審査会に関する主張は、
「開示しないための空疎な言い訳にすぎない」と推察できます。

 もちろんこれは根拠のない臆測に過ぎません。
 もし橿原市が「こうした見方は悪意に満ちた不当なもの」というのであれば、
速やかに開示すればいいだけのことです。

 母親は記者会見で、加害生徒らに対して
「自身の行為を振り返って反省したうえで、残りの人生を歩んでほしい」
とし、橿原市と学校に対しては
「安心して子どもを学校に預けていたが、そうではなかった。救えるはずの命を
救えなかったということを重く受け止めて反省してほしい」
と話しました。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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