兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

竹田高剣道部熱中症暴行致死事件裁判、証人尋問(その2)

[ 2016/10/22 10:19 ]
 2016年10月20日、大分地裁(竹内浩史裁判長)で竹田高剣道部顧問教諭だった
Sに対する証人尋問が行われました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201609-7.html

 72席ある傍聴席は、全国各地から参集した支援者でほぼ満席となりました。
 そのなかの一人である南部さおり・日体大准教授は尋問について、
「なぜここまで反省していないのか?不思議でならない。生徒の命を守るという
当事者意識が希薄だ。家族の思いを汲めば謝罪し、反省するのが普通だと思うが、
これをSに期待することは幻想でしかないことを痛感し、徒労感だけが残った」
と痛烈に批判しました。

 それもそのはず、Sは副顧問教諭だったW、および当時の部員の証言を
真っ向から否定しましたが、かえって矛盾が浮き彫りになり、しかも証言は
二転三転しました。
 その例を一つあげます。

 Sは、事件発生の約1カ月前にあたる09年7月、
「剣太さんを当時住んでいた教職員住宅に招いて、顧問教諭と主将として
部の運営や目標について語り合った」
と証言しました。
 しかし剣太さんの弟で、当時同高1年生で剣道部員だった風音さんは
「Sが練習中にブチ切れて、練習を放棄して教職員住宅に帰ってしまった。
 仕方がないので、主将だった兄が詫びを入れに行ったのが真相だ」
と指摘しました。
 Sは証言に際して
「冷たい飲み物を提供した、菓子も出した」
とあえて詳細に踏み込み、美談に仕立て上げようとしましたが、これも
母親の奈美さんによると
「帰り際、剣太に缶ジュースを投げてよこした、と聞いている」
とのことです。

 このほか大分県などに損害賠償を命じた民事裁判の判決が、
「前蹴り」と認定した暴行の事実を
「足の裏で腰のあたりを押した」
と相変わらずの詭弁を弄し、熱中症を発症して意識を失って倒れていた
剣太さんに馬乗りになり、複数回にわたって頬を強くたたいたことも
「気付けが目的だった。暴力をふるったことはない」
と言い張ったときには、傍聴席から驚きの声があがりました。

 そして剣太さんが死亡したことについて
「あの日、剣道をしたことが事故につながった」
と述べたことは、南部氏のいう当事者意識の欠落を如実に示すものです。
 なぜなら「剣道をしたこと」が死因ではなく、Sの誤った指導と、保健体育の
教諭でありながら熱中症に関する知識が不足していたこと。
 そしてなによりSの暴行が死因だからです。

 父親の英士さんは記者会見で
「指導力のない指導者が、暴力で生徒らを服従させていたにすぎない。
 自分のしたことに責任を取れない、一番弱い大人だ。このような人物を
子どもたちの前に出してはならない」
と訴えました。
 奈美さんも
「Sの教職への復帰は断固阻止する。『口で言ってわからなければたたく』
という認識は間違いだ、と声を大にして言いたい。
 大分県内で学校事故が、いまも繰り返し発生していることがくやしい」
と述べました。

 裁判は結審し、12月22日13時30分に判決が言い渡されます。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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