兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。
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橿原市立中いじめ自死事件、第3回口頭弁論

[ 2016/05/16 06:03 ]
 2013年3月28日、いじめを苦に自死した奈良県橿原市立中1年生(当時)
女子の保護者が、同市と元同級生らを相手取って提訴した損害賠償請求訴訟の
第3回口頭弁論が、16年5月12日10時30分ごろから約30分にわたって
奈良地裁201号法廷(木太伸広裁判長)で開かれました。

 本件に関しては、橿原市教委が設置した調査委員会(委員長:出口治男弁護士)が
15年4月23日付で調査報告書を公表し、
「元同級生らから亡くなった生徒に対するいじめがあった」
と認定したこと。
 また学校関係者らが、
「亡くなった生徒は、母親から虐待を受けていた」
との風説を流布したことについて、これを明確に否定していることをあらためて
確認しておきます。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201504.html


 第3回口頭弁論では、原告弁護団長の佐藤真理弁護士(奈良弁護士会)が
「本件裁判の目的は真相究明と再発防止、という観点においては原告・被告
双方とも一致していると認識している。したがって原告側は、調査委に提出した
資料をすべて裁判所にも証拠として提出している。しかし橿原市はいまだ提出
していない」
と指摘しました。

 報告書を作成する基になった資料は調査委には開示されましたが、亡くなった
生徒の保護者には開示されていません。
 また調査委が「いじめ行為に加担した」と認定している元同級生らの行為について
調査報告書は、「生徒A,B,…」など記号によって表示しており、原告側は被告ら
個々の言動について知りうる立場にはありません。
 佐藤弁護士の発言は、こうした事実を踏まえたうえで
「真相究明を裁判の目的にするためには、あまりにも障害が多すぎる」
との見解によるものです。

 これに対して、橿原市代理人を務める井上善雄弁護士(大阪弁護士会)は
「ただちに求めに応じるつもりはない」
と突っぱね、貧乏ゆすりを繰り返しながら苛立たしそうに
「(学校や市教委などが調査委に提出した資料を開示することは)審理において
不要だ」
と決めつけました。
 しかし井上弁護士は、なぜそのように判断しているのか?という理由については、
一切説明しませんでした。

 橿原市側の対応について、佐藤弁護士は
「学校や市教委などが調査委に提出した資料が、いまどのような保管状況に
あるのか?と危惧せざるを得ない」
と、橿原市の姿勢を厳しく批判しました。

 次回は16年7月21日10時40分から奈良地裁201号法廷で、被告・橿原市が
主張を展開します。
 これを受けて、16年10月3日10時30分から同じく奈良地裁201号法廷で、
原告側が橿原市の見解に反論する予定です。
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heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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