兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

第7回「学校事故対応に関する調査研究」有識者会議(その4)

[ 2016/03/27 20:05 ]
 第7回有識者会議でとりまとめた指針には、コーディネーターについて
「被害児童生徒等の保護者と学校では立場が異なることを理解した上で、
中立的な視点で被害児童生徒等の保護者と教職員双方の話を丁寧に聴き、
情報を整理し、当事者間の合意形成を促す等、常に公平な態度で双方の
支援を行うことで、両者が良好な関係を築けるよう促すことを主な役割とする」
としています。

 これは第6回有識者会議に提示した指針案にはなかったもので、
コーディネーター制度を導入する際の理念として中立性と公平性を担保する
ことを明記しており、これまた一歩前進です。

 しかし16年3月18日付朝日新聞が

 広島県府中町の町立府中緑ケ丘中学校3年の男子生徒(当時15)が
自殺した問題で、学校が調査報告書に記した生徒と担任教諭の5回にわたる
面談のやりとりは、担任による面談時のメモが根拠とされていたが、メモは
存在していなかったことがわかった。17日、坂元弘校長が明らかにした。
 すべて担任の記憶のみに依拠して作成されたことになり、報告書の信用性が
問われそうだ。

と報じています。

 これはコーディネーター制度について議論する以前の問題です。

 こうした失策を防ぐには児玉政徳委員(横浜市教委支援員、元同市立中学校長)が
「調査は学校が事実を把握し、これを保護者に正しく伝えることが目的であるべきで、
学校としてやらなければならないこと」
と強調したことを、現場の教職員が肝に銘じること。

 それには桐淵博委員(埼玉大教授、前さいたま市教育長)がいう
「学校は子どもたちを預かっている場所であり、元気なまま家庭に帰すのが
最低限にして最大の役割」
という意識を、すべての教職員に徹底することから始めるよりほかありません。

 渡辺正樹座長(東京学芸大教授)は
「事故・事件は『起きない』のが一番大事なこと。指針は、不幸にして『起きてしまった』
事例に適切に対応し教訓とする、という方向性は打ち出せたと考えている」
として、有識者会議における議論のまとめとしました。

 住友剛委員(京都精華大教授)は、被害者と家族へのメッセージとして
「指針で十分に詰められていない部分は、皆さんから提案して書き込んでいける。
 細部を積み上げていく議論に参加できるチャンスだととらえてほしい」
とし、
「文科省や教育行政が出してくるものを待って、それをただ批判するというのではなく、
自らの経験を踏まえた具体的な提案ができるか、という覚悟が問われている」
と述べています。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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