兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

学校事故・事件の初動調査について国会議員が勉強会開催

[ 2016/01/28 08:53 ]
 2016年1月19日、参議院議員会館で「学校事件事故の重大事案における
初動調査と情報共有の重要性について考える勉強会」が開催されました。
 これは衆参両院議員や地方議会議員を対象とし、学校生活にかかわるなかで
重大事件・事故に発生しても、学校や教育委員会が全容解明に向けた調査を
行うことが義務化されていないため、被害に遭った児童生徒と保護者の権利と
名誉が守られていない現状について当事者の話を聞き、議論のきっかけとなる
ことを企図したものです。
 学校安全全国ネットワークの西尾裕美さんによると、100人を上回る出席者が
いたとのことです。

 当日は「全国柔道事故被害者の会」の村川弘美さん、「剣太の会」の工藤奈美さん、
「指導死親の会」の大貫隆志さん、「NPO法人・ジェントルハートプロジェクト」の
小森美登里さんが、それぞれのお子さんが死に至った経緯と、学校や教委の
事後対応における問題点について訴えました。
 その後、香山リカ・立教大教授と尾木直樹・法政大教授が講演を行いました。

 香山氏は精神科医としての臨床経験に基づき
「子ども時代に事故・事件を目撃し、あるいは事情を知っているにもかかわらず
隠蔽工作に加担させられたり、だれにも話を聞いてもらえなかったりして心に
深い傷を負った場合、成人してからアルコールや薬物などに依存してしまう
ケースがある」
と指摘しました。
 また事故・事件が発生した際に臨床心理士などを派遣し、児童生徒らを
対象に行う、いわゆる「心のケア」についても
「早期に心のうちをさらけ出させようとすべきではない。まず事実を明らかにし、
事実に基づいて話を聞いてあげるというスペシャルな対応が必要だ」
と強調しました。

 尾木氏は16年1月15日に長野県軽井沢町で発生したバス事故で、同氏の
ゼミに在籍していた4年生10人が被害に遭い、うち4人が死亡したことで
自身も強い衝撃を受けていると告白し、
「3年生は試験期間だが『勉強がまったく手につかない、頭に入って来ない』
と言って泣きじゃくっている」
と学生たちが混乱している状況について語りました。
 そのうえで、11年10月11日に発生した大津市立中2年生(当時)男子生徒の
いじめ自殺事件で、越直美・大津市長が設置した第三者調査委で委員を
務めたことに関連し、
「聴き取りの際、『先生は亡くなった子どもを大事にしないのか?』と言ったら、
『わたしは生きている子どもの方が大事だ』とはっきり言った。『亡くなった
子どもを大事にできなくて、目の前で生きている子どもを大事にできるのか』
と反論したが、これが実態だ」
と述べました。
 さらに
「学校はもっとも子どもの命を守らなければいけないところ、絶対に安全で
なければならないところで、安全配慮義務は全てにおいて大事にしなければ
ならない。子どもの命を大事にしないで、この国の未来はあるか」
「事故・事件の遺族をたくさん知っているが、闘おうとしているのではなく、
『子どもの身になにがあったのか?事実を知りたい』と言っているだけ。
 なのに、どうして最低の願いに答えないのか?ありえないと思う」
と怒りをあらわにしました。

 これに対して、出席していた衆参両院議員からは
「『事故・事件が発生した際には初動調査が重要』と、馳浩・文科相も国会で
答弁している。文科省が設置している『学校事故対応に関する調査研究』
有識者会議が今年度中に指針をまとめる予定だが、取り組みを促していきたい」
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201601-2.html
「こうした状況は誠に遺憾だ。『教員は忙しい、疲弊している』と言うが、だから
子どもが命を落としてもいいということにはならない。子どもの命は、なにを
おいても守り抜くということを大原則にしないといけない」
といった声が出ました。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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