兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

子ども安全管理士資格認定講座について

[ 2015/02/22 18:08 ]
 2015年2月21日、第2回子ども安全管理士(CPP)資格認定講座
(主催:一般社団法人吉川慎之介記念基金)が東京都内で開催され、
全国各地から71名の受講生が集まりました。
 この日、講師として登壇した内田良・名古屋大大学院准教授と、
小児科医の山中龍宏氏は異口同音に、
「事故に関する情報を集約し、事故が発生するに至るメカニズムを明らかに
することで再発防止策が見えてくる」
と強調しました。

 山中氏は、9カ条からなる「子どもの傷害予防憲章」の素案を示し、
「事故に関する情報は、人類が共有すべきもの」と訴えました。
 内田氏も「事実究明なくして再発防止なし」とし、「究明された事実を共有する
ことで対策が見えてくる」と指摘しました。

 これをリサさんの事故に敷衍すれば、
「事故について調査はしていない」と悪びれることなく言い切り、
「原因究明が再発防止につながるとは思わない」という妄言を吐いた
石原元秀・龍野高校長(当時、現・岡山白陵中高校長、兵庫県上郡町教育委員)は、
再発防止を願う保護者の思いを踏みにじり、再発防止に向けた関係者の動きを
妨害する存在でしかありません。

 山中氏は、事故の再発防止には
「環境や製品の改善と、意識や行動の改革が両輪とならなければならない」
と述べました。
 これに関連して内田氏は、全日本柔道連盟の意識改革を例示し、
「06年発行の『柔道の安全指導』には、『重大事故の原因はほとんどが不可抗力
的なもの』と記載していた。しかし事故情報を集約し分析した結果、11年発行の
『柔道の安全指導第3版』には、『重大事故に直接結びつくと考えられる頭部・頸部の
怪我の予防とその対策について具体的に提示しています』と記載するなど、対応が
大きく変わった」とし、
「この結果12年度以降、学校管理下で行われる柔道で死亡事例は発生していない」
と意識改革の効果を指摘し、全柔連の取り組みを評価しました。

 これは石原氏の無責任で不誠実な対応を追認し、
「学校があえて調査しなくても、保護者は自発的に当時の部員らに話を聞いており、
事故についてはすでに事情を把握している。したがって龍野高が調査する必要はない」
という暴論を展開した兵庫県の姿勢とは対極にあるものです。

 このように児童生徒のいのちを守り、不幸な事故を教訓として再発防止に活かす
という視点に立てば。
 石原氏と兵庫県の言動はまさに加害行為であり、犯罪に等しいと言わざるを得ない
ことが、あらためて浮き彫りになりました。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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