兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

保護者の知る権利について(その51)

[ 2014/11/25 07:46 ]
 2014年11月23日、NPO法人・ジェントルハートプロジェクトが東京都内で
「第10回親の知る権利を求めるシンポジウム~学校事件事故に関する第三者委員会
のあり方を考える~」を開催し、約70人が参加しました。

 東日本大震災によって発生した津波で、児童108人のうち74人が死亡・行方不明と
なった宮城県石巻市立大川小学校の事故検証委員会について、遺族の只野英昭さんは
「検証委は文部科学省主導で設置された。設置にあたって、遺族は委員の選任などに
ついて要望したが、なにひとつ反映されなかった」こと、
「生き残った子どもたちは懸命に証言しているが、委員だった首藤伸夫・東北大名誉教授が
保護者に面と向かって、『マスコミで証言させるな』と圧力をかけてきた」ことなどを
訴えました。
 さらに委員だった美谷島邦子氏(8.12連絡会事務局長)と、検証委事務局を務めた
首藤由紀氏(株式会社社会安全研究所代表取締役)が、文科省の「学校事故対応に
関する調査研究」有識者会議に、「有識者」として参加していることを指摘し、
「同会議が大川小事故検証委を検証するとすれば、利益相反になるのではないか」
と強く疑義を呈しました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo5/012/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2014/07/07/1349373_04.pdf

 また13年3月28日、いじめを苦に自死した奈良県橿原市立中学校1年生(当時)
女子生徒の母親は、同市教育委員会が設置した調査委員会が解散するに至った
経緯について話しました。
 同中の教頭が保護者に対し「いじめというなら証拠を示せ。証拠がなければ調査は
できない」と言い放ったこと。
 亡くなった生徒の同級生が保護者同伴のもと、校長らに直接いじめについて証言しても、
校長はじめ教頭・生徒指導主任が、証言した本人に向かって「それはいじめではない」と
一方的に決めつけたことを明らかにしました。
 そのうえで、
「アンケートを実施するよう要望しても、『生徒たちの心のケア』を盾に応じようとしなかった。
 しかし勇気を出して証言してくれた生徒に、その証言を一方的に根拠もなしに否定して
おいて、なにが『心のケア』なのか、と強い憤りを覚えた」と述べました。
 そして13年6月6日、吉本重男・同市教育長が調査委設置に際して「望むところだ」
と発言したことについて、
「橿原市の子どもが亡くなっているのに、なぜこのような対決姿勢をとるのか?と疑問に
思った。それはいまも変わらない」と強調しました。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201307-8.html

 その後、旧調査委が解散し、新調査委が発足したことは当ブログでもお知らせした
とおりです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201310-3.html

 しかし森下豊・橿原市長は、同市の顧問弁護士だった北浦一郎氏を旧調査委に
送り込んだことについて、「正しい判断だった」との主張を崩してはいません。
 遺族はもとより、旧調査委の3人の委員からも不信任を突きつけられた北浦氏を
送り込んだことが、なぜ「正しい判断だった」のか。
 森下市長の主張は、たいへん理解に苦しむものと言わざるを得ません。

 ジェントルハートプロジェクトの小森美登里理事は、NHKの取材に対し
「(第三者委は)事実を究明することに真摯であってほしい」と述べました。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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