兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

秦荘中柔道部暴行致死事件、遺族が集会を開催

[ 2014/07/29 19:45 ]
 2014年7月28日付京都新聞は

 滋賀県愛荘町の秦荘中で09年に柔道部員の村川康嗣君=当時(12)=が
亡くなった部活動中の事故から、29日で5年を迎える。遺族は今も悲しみが
癒えない中、再発防止を願い活動を続ける。柔道部元顧問の責任を求める
民事訴訟の上告審が続く中、遺族が「公務員は個人責任を問われない」とする
判例解釈の変更を求めて集めた署名は3千筆を超えた。「二度と柔道事故が
起こらないように」との思いを込め、8月4日に最高裁へ提出する。
 「元顧問は暴行まがいの指導をしたのに、公務員だからといって責任が
問われないのはおかしい」。
 村川君の母弘美さんは27日に東京都内で開いた集会で訴えた。部活中の
事故をめぐる過去の民事訴訟で、職務上の事故で公務員個人の責任を認めた
判例はないという。
 弘美さんは「今も元顧問から謝罪はない。反省もしていない指導者が放置され、
また同じ事故を起こすかもしれない」と話す。
 村川君は09年7月29日、部活中に元顧問に技を掛けられた後、意識を失い、
約1カ月後に急性硬膜下血腫で死亡した。遺族は11年3月、町と元顧問に
損害賠償を求めて提訴。昨年5月の大津地裁判決は町側に約3700万円の
支払いを命じたが、元顧問については過失を認めたものの「国家賠償法上、
公務員個人の責任は問わない」と退けた。
 このため、遺族は元顧問の個人責任に訴えを絞って控訴したが、大阪高裁も
棄却。遺族は最高裁に上告した。(後略)

と報じました。

 この集会には約70人が参加しました。
 内田良・名古屋大大学院准教授は記念講演で、
「『体罰」という言葉を使っているから事実認定に混乱を招く。暴行・殴打など
具体的な行動レベルの言葉に置き換えるべきだ」との認識を示しました。
 その例として、秦荘中柔道部の元顧問が12年12月4日大津地裁で、
「『もっと頑張れ』という気合付けでたたいたことはあるが、体罰とは思っていない」
と主張したことをあげておきます。
 内田氏は
「柔道の特性として、乱取りという練習形態がそのまま暴力に転化しうるが、
『指導の一環』として片づけられてきた。リスクを無視して教育的価値を説く体質が
重大事故を招いてきた」と警告を発しました。

 南部さおり・横浜市立大助教は、大阪高裁が村川さんの控訴を棄却した判決
において
「たとえ、『身体に外傷が生じるおそれのある暴行』や、『生徒のコンディションに
配慮しなければ身体・健康障害を生じうる練習方法を強制する』ものであっても、
部活動の『指導』である以上、公務員の職務執行に相当するから個人として
賠償責任を負わない」としたことを指摘し、
「大阪高裁は虐待を容認したに等しい」と厳しく批判しました。
 そのうえで、
「最高裁がこの判断を維持するのであれば、危険な指導方法や不適格な指導者を
排除することができず、結果として安全な部活動を実現することが困難になる」
との危機感を表明しました。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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