兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

兵庫県教育委員会の暴挙について(その3)

[ 2013/04/22 19:21 ]
 2013年4月18日付神戸新聞は

 兵庫県教育委員会と神戸市教委に県内の公立学校から提出された
体罰報告書が、2007~12年度(1月下旬まで)で教職員
計176人分に上ることが、神戸新聞社の県教委、市教委への
情報公開請求で分かった。
 両教委が教職員を懲戒処分とし、体罰の事実が公表されるケースは
毎年度、合わせて数件から10件弱程度。
 表面化している体罰はほんの一部にすぎないことが、あらためて
浮き彫りとなった。
 開示された報告書に記載された教職員は、神戸市を除く市町立や
県立学校など県教委分が162人。
 名前は公開されたが、生年月日や身長、体重のほか、被害児童・生徒
の名前などが非公開とされた。
 神戸市教委分は14人で、教職員の名前なども非公開とされた。
 176人の内訳は、小学校25人▽中学校99人▽高校47人
▽特別支援学校5人。
 報告書には体罰の状況や経緯、保護者への対応などが記され、
学校や市町教委によっては体罰の状況をイラストで解説していた。
 鼓膜が破れたり、骨折したりした児童・生徒もいた。(後略)

と報じています。

 この記事のポイントは、
「神戸新聞社が情報公開請求した結果、判明した」ということで、
「兵庫県教委や神戸市教委が自ら公表したわけではない」ことです。
 やはりその隠蔽体質は筋金入り、と言わざるを得ません。

 隠蔽体質を裏付けるエピソードを以下に記します。

 今春、兵庫県立高校を卒業した生徒は、
「卒業直前に『体罰に関するアンケート』が実施された」
と証言しています。
 この生徒が在籍していたクラスでは、英語教諭が
「特定の、英語の成績がよくない生徒に対して日常的に暴言を吐き、
授業を受けさせないことさえあった。その態度には不愉快な思いを
したし、あまりにもひどい仕打ちだった」
ことから、アンケートに記載して提出しました。
 この生徒が卒業後、高校に確認したところ
「本人からの訴えではないので、体罰とは認めない」
との回答があった、とのことです。

 これについて住友剛・京都精華大学准教授は、文部科学省が発表した
「学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例」
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1331908.htm
に言及し、
「指摘されているような精神的苦痛を与える事案は、『体罰』には
含まれていない。したがって『体罰に関するアンケート』の調査対象には
該当しない、と判断しているのだろう」
と述べました。
 そのうえで
「成績不振の生徒であれば、補習授業を行ったり課題を出したりして
学力の底上げを図るのが筋だ。にもかかわらず、暴言をもって精神的苦痛
を与えたり、ましてや授業を受けさせないで生徒の学習権を侵害するなど
もってのほかだ。明らかに子どもの人権を侵害する行為だが、高校も
県教委も、その認識に欠けている」
と厳しく批判しています。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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