兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。
月別アーカイブ  [ 2012年04月 ] 

筋金入りの隠蔽体質@兵庫県

[ 2012/04/30 08:33 ]
 2012年4月27日付東京新聞「筆洗」は、

 「江戸の敵を長崎で討つ」。検察審査会に提出した捜査報告書が偽造されて
いた驚くべき事実に、こんな言葉が浮かぶ。検察審査会を利用し、自らは起訴
を断念した政治家の命脈を絶とうとしたのではないか。そう疑われても仕方の
ない捜査だった▼民主党の小沢一郎元代表にきのう、無罪判決が下された。
小沢氏に道義的な責任は残るが、この裁判の敗者は誰かと考えてみた。強制
起訴した検察審査会や指定弁護人ではない。法廷には姿がなかった検察組織
である▼ロッキード、リクルート事件など、政治家や高級官僚を立件した輝か
しい歴史がある特捜検察も、有罪立証には綱渡りの場面があった。負の遺産は
継承されず、残ったのは尊大な世直し意識だった。その姿は無謀な戦争に突き
進んだ昭和の軍官僚たちの姿と重なる▼日露戦争は革命思想が浸透したロシア
国内の混乱の要因もあり、薄氷を踏む勝利だった。陸軍参謀本部が残したのは、
司馬遼太郎さんが「明治後日本で発行された最大の愚書」と憤るほど都合の
悪い事実を隠蔽した戦史だ▼実戦の経験のない若手将校には完勝したイメージ
だけが残り、その慢心は昭和の戦争で日本を破滅に導いた。二つの戦争で旗を
振り続けたのは新聞だった▼筆者は長く検察を取材してきた。特捜検察をおごり
高ぶらせた責任を顧みなければならない、と自省を込めて書く。

と書いています。
 この指摘には、多くの皆さんが同意されるのではないでしょうか。

 一方、リサさんの裁判において被告・兵庫県は、
「学校管理下で事故が発生したからといって、その詳細について保護者に説明
しなければならないという、法的根拠はない」
と主張しています。
 すなわち
「都合の悪い事実を隠蔽する」
と堂々と宣言しているのです。

 彼らは、学校管理下で事故を発生させたという「負の遺産」を継承しようとせず、
教師は無謬であるという、なんの根拠もない「安全神話」を作り、これに拘泥し
検証も反省も謝罪もせず、ひたすら責任を回避しようとする卑怯で愚劣な姿勢が、
ありありと浮びあがってきます。
 「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、宮脇勝哉氏は、
「学校管理下で子どもたちが被害に遭うというのは、学校にとって失敗例だ。
失敗に学ぼうとしない思いあがった体質が、事故を繰り返し発生させている」
と、厳しく批判しています。
 「慢心が破滅に導く」のは、東京電力福島第一原発事故でも明らかになった
ところであり、兵庫県教育委員会は猛省すべきではないでしょうか。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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