兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。
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介護の日々(その6)

[ 2010/11/25 10:52 ]
 『AERA』10年11月29日号の「小林麻耶のクワクワ対談」で、
脚本家の北川悦吏子さんが
「健康な人は難病とか障害を他人事だと思ってるけど、人間がいて何人かに
ひとりは確率的にそういう人が出るとしたら、たまたまロシアンルーレットの
弾が自分の所で出なかっただけなんだと思うんです。だから、隣りの人が
当たっちゃったなら、ちょっとぐらい優しくしても、ばちは当たらない」
と指摘しています。
 皆さん、北川さんの発言にある「健康な人」を、
「生徒の安全対策に万全を期していない学校の在校生」に、
そして「難病とか障害」を「事故や事件」に、置き換えて考えてみてください。

 たいへん残念なことですが、これまで繰り返し指摘してきましたように、
龍野高校には「生徒の安全をなにより優先する」という姿勢が感じられません。
 謝罪もせず、重大な事故が発生したという事実から目をそむけ、
真摯に反省するどころか事故を風化させようと画策し、リサさんとご両親を
中傷する風説まで流布させています。

 リサさんは現在も龍野高校に在籍しており、在学契約は有効です。
 しかも学校管理下で発生した事故です。
 したがってK校長が当初、ご両親に対して
「私にできることは、させていただく」
と説明していたというのは、まさに当然至極としか言いようがありません。
 しかし実際には今年の4月以降、教員に対して「保護者が提訴した」と
伝えたのみで、事故について検証することも、再発防止策を作成することも
ないまま、といいます。
 K校長にうかがいます。
 あなたに「できること」とは、いったいなんなのですか?
 具体的にご教授いただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

 何度も繰り返しますが、龍野高校の体質は、けっして容認できるもの
ではありません。
 生徒の安全に万全を期す、という意識が徹底していたならば、明らかに
防ぎ得た事故だったのです。
 たいへん残念ですが、やはり起きるべくして起きた事故、と言わざるを
得ないものだった、との思いを強くしています。
 だからこそ校長以下学校関係者は、事故が発生するに至った過程を
つぶさに検証し、反省すべき点をすべて洗い出したうえで実効性ある
再発防止策を作成し、徹底した運用を図らねばならない、のです。
 それがリサさんとご両親に対する、せめてもの誠意です。
 
 北川さんは、自身の体験をもとに
「入院してると、お見舞いに誰かが来てくれるのがイベントだから、
1回で2時間いるよりも、30分でいいから4回来てくれたほうがうれしい」
とも話しています。
 また作家の森まゆみさんは、朝日新聞・読売新聞・日本経済新聞が共同で
運営している「あらたにす」(http://allatanys.jp)の10年11月24日付
<新聞案内人>で、コミュニティの再生に言及し、敬老の日にしてもらいたい
ことの第一位は「顔を見せて話し相手になってくれること」と指摘しています。

 リサさんのご両親も、まさにこうした心境です。
 支援してくださっている皆さん、特別な用事も話題もなくてかまいません。
 折りをみてご自宅を訪問したり、電話をかけたりしてあげてください。
 こうした共感の支援があってこそ、ご両親は24時間・365日の介護生活に、
そして裁判に立ち向かう勇気がわきあがってくるのです。
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プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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