兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

神戸市立高で不適切な生徒指導

[ 2017/12/30 16:18 ]
 2017年12月26日付神戸新聞は

 神戸市東灘区の市立六甲アイランド高校で1年の男子生徒が校舎5階から
転落し、重体となっている問題で、男子生徒は転落直前、会員制交流サイト
(SNS)を巡る生徒間のトラブルについて約8時間にわたり教諭らから事情を
聴かれ、反省を促されるなどの指導を受けていたことが25日、神戸市教育
委員会などへの取材で分かった。(中略)
 学校関係者らによると、男子生徒は今月発覚したツイッター上のトラブル
について22日、始業前から1階の個室でトラブルの内容や経緯などを
聴かれるなどした後、休憩や自習を挟みつつ、翌日以降に別室での指導を
受けることを告げられた。指導を終えた十数分後の午後5時ごろ、敷地内で
倒れているのが見つかった。校舎5階の窓が開いており、ここから転落した
とみられる。
 同校の関係者によると、同様の指導では、朝から1人で別室に入り、一日の
予定を書き出し、それを実践できたかなどの反省を記したり、学校や家族に
ついて作文を書いたりするという。期間は2週間近くに及ぶこともあったといい、
生徒指導担当教諭から「高校を辞めるか」などと強い口調で言われた生徒も
おり、関係者は「指導を受けた後、かなり落ち込んだ様子の生徒もいた」
と話した。
 市教委は、男子生徒に関して「指導の中身や期間については明らかに
できない」とする一方で、「指導の際は、生徒の人権に十分配慮している」と
強調。「男子生徒の転落と指導の関係については、現段階では分からず、
詳細は差し控える」としている。

と報じました。

 「『指導死』親の会」の共同代表・大貫隆志氏は、
「『指導』の名を借りた教員の不適切な言動が児童生徒らに精神的な圧迫を加え、
心理的視野狭窄状態を生み出して突発的な自死を招くことがある」
と警告し、不適切な言動の例として
・長時間の身体的拘束、
・複数の教員が1人の生徒を取り囲む集団圧迫、
・暴言や恫喝によって心理的外傷を負わせること、
・反省や謝罪の強要、
・子どもを1人にする安全配慮義務違反、
などをあげています。

 同日付毎日新聞大阪本社版夕刊は

 指導は教員3人が複数の生徒を対象に、2日間にわたり実施された。
21日は7時間半、22日は8時間半かけ、教員の面談による事実確認・指導は
各30分~1時間で、残りの時間は反省文の作成や自習をさせた。25、26日は
面談の予定だった。生徒が転落したのは、22日の指導終了後、保護者の
迎えを待つ間だった。

と伝えました。

 これによると六甲アイランド高の対応は、大貫氏の指摘している項目の
多くに該当します。
 一方、大谷真一・神戸市教委学校教育部長は12月26日の記者会見で
「実質的な指導は35分と1時間。ほかは反省文を書かせるなど、自主的な
学習の時間。比較的軽い指導と考えている」
との見解を示しています。(同日付神戸新聞夕刊)
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201712/0010849955.shtml


(この項、つづく)
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筋金入りの隠蔽体質@神戸市(その27-2)

[ 2015/03/20 07:15 ]
 竹下正明・神戸市教委指導部長は
「保護者の態度が硬化したため、十分な聞き取りができなかった。このため、
いじめ・恐喝の有無については判断できなかった」と、従来の説明を繰り返すに
とどまりました。

 被害者の父親は
「06年3月、片寄八朗校長(当時)ら学校関係者立ち会いのもと、息子と
加害児童(同)とそれぞれの保護者が集まって話し合った。その際、加害児童は
いじめ行為があったと認めた」とし、
「片寄氏らは問題解決に積極的ではなかったが、やるべきことをやらなかったわけ
ではない。『保護者の態度が硬化した』とのくだりは、神戸市教委の創作にすぎない」
と一蹴しました。

 上記児童のほかにもいじめ・恐喝に加担したことを認め、反省文を書いて
被害者に謝罪した加害児童(同)もいますが、これを「本心かどうかわからない」
と切り捨てたのは、竹下氏の前任の指導部長だった林弘伸氏(現・神戸市総合
教育センター所長)です。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201404-2.html

 自分が行った行為に向き合い、反省し謝罪することは勇気のいることです。
 そんな子どもの心を踏みにじった林氏や竹下氏の言動は、およそ教育的とは
評しがたいものです。
 しかし兵庫県教委は15年3月12日、一昨年の林氏に続いて、竹下氏も
県教育功労者として表彰すると発表しました。
http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/kisya26/2703/2703125.pdf
http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/kisya24/2503/2503051.pdf

 市民の声に耳を貸そうとせず、公の場で事実ではないことを再三にわたって
証言してきた竹下氏が「県民の模範となるべき人」とは、まさに片腹痛いとしか
言いようがありません。

 このように神戸市教委はこれまでと同様、無責任で不誠実な対応を繰り返す
のみでした。
 にもかかわらず、市教委の姿勢を質した委員は前回と同様実質1名にとどまり、
低調な審議に終始したことはたいへん遺憾です。

 西尾さんは冒頭、神戸市教委の対応とともに、前回の陳情における委員の
姿勢を批判し、活発な議論が行われることに期待を表明しましたが、その願いが
聞き入れられることはありませんでした。
 今回も委員会室にスマートフォンやタブレット端末を持ち込み、審議中にも
かかわらず、これらを操作していたように見えた委員が2名いたことを付記して
おきます。
 神戸市民の皆さん、ぜひ録画映像でご確認ください。
http://113.42.218.61/KobeCity/

筋金入りの隠蔽体質@神戸市(その27)

[ 2015/03/20 07:08 ]
 2005年度、神戸市立小学校で5年生(当時)男子に対するいじめ・恐喝事件が
発生しながら、神戸市教育委員会が「いじめの有無は断定できない」としている
ことについて。
 「全国学校事故・事件を語る会」の西尾裕美さんが15年3月19日、神戸市会
文教こども委員会で陳情しましたが、同委員会は「採否を決しない」として
13回目の陳情も「審査打ち切り」としました。

 西尾さんは
「06年2月の学年集会では、加害児童ら(同)が被害者に対し『暴言を浴びせ
暴行を加えたうえ、お金をまきあげた』と報告された。にもかかわらず『いじめとは
判断できない』というのは、後付けの言い訳にすぎない」と批判しました。
 これに対して清水雅範・神戸市教委総務部長は、学年集会に関する西尾さんの
指摘が事実だと認めながら
「その時点で明らかになっていたことを児童と保護者に報告しただけで、いじめの
有無について結論を示したわけではない」と釈明しました。
 清水氏の発言に対し、被害者の父親は
「神戸市教委が作成したいじめ対応マニュアルには『暴言・暴行・金品の要求は
いじめ』と明記し、教職員に早急に対応するよう求めている。大いに矛盾している」
と反論しています。

 西尾さんは森本純夫・神戸市教育委員長に、被害者に会って直接説明するよう
要請し
「『いじめ行為があったと認めよ』と求めているわけではない。当時、市教委
指導課長を務め事情について精通している森本氏から直接説明してほしい、
と求めているだけだ」と訴えました。
 これに対して森本氏は
「当時の取り組みは十分ではなかった。スピード感に欠けたことは反省材料」
と述べるにとどまり、被害者と保護者に面談するともしないとも回答しませんでした。
 清水総務部長は
「被害者と保護者には竹下正明・指導部長らが面談し、丁寧に説明してきた。
森本氏が面談に応じる必要はない」と主張しました。
 面談するかしないかは森本氏が自ら判断すべきことであり、なぜ清水氏が
「必要はない」と判断しているのか。
 その理由はわかりません。

(この項、つづく)

筋金入りの隠蔽体質@神戸市(その26)

[ 2015/03/14 12:20 ]
 2005年度、神戸市立小学校で5年生(当時)男子に対するいじめ・恐喝事件が
発生しながら、神戸市教育委員会が「いじめの有無は断定できない」としている
ことについて、「全国学校事故・事件を語る会」の西尾裕美さんが15年3月19日
10時から神戸市会文教こども委員会で陳情します。

 陳情内容は2月と同様、
「市教委の主張が正しいとすれば、『加害児童』とされた子どもたちとその保護者は、
同小の片寄八朗校長(同)らによって不当に名誉を傷つけられたことになる。
彼らの名誉回復を図るべきではないのか」と問うこと。
 そして事件が発生した05年度に、神戸市教委で指導課長を務めていた
森本純夫・教育委員長に、被害者との面談に応じるよう求めるものです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201502-1.html

 当日の委員会の模様はインターネット中継で視聴が可能です。
http://113.42.218.61/KobeCity/

筋金入りの隠蔽体質@神戸市(その25)

[ 2015/02/19 08:13 ]
 2005年度、神戸市立小学校で5年生(当時)男子に対するいじめ・恐喝事件が
発生しながら、神戸市教育委員会が「いじめの有無は断定できない」としている
ことについて。
 「全国学校事故・事件を語る会」の西尾裕美さんが15年2月18日、神戸市会
文教こども委員会で陳情しましたが、同委員会は「採否を決しない」として
審査打ち切りとしました。

 西尾さんは
「いじめ・恐喝の事実がなかったのなら、『加害児童』とされた子どもたちは
冤罪によって名誉を傷つけられたことになり、いじめ・恐喝の事実があった
のなら、彼らは反省の機会を奪われたことになる。いずれにせよ、彼らも
被害者であることに変わりはない」
と訴えました。

 雪村新之助・教育長は
「06年2月の学年集会では『いじめ・恐喝があった』と断定したわけではなく、
『加害者』というレッテルを貼ったものではない」
と釈明しましたが、その根拠については言及せず、
「(被害児童と加害児童ら)双方の保護者の態度が硬化したため十分な
聞き取りができなかった。このため、いじめ・恐喝の有無については判断できない」
と従来の説明を繰り返すにとどまり、西尾さんの問いかけにはなにも答えません
でした。

 これに対して被害児童の父親は、
「06年3月には片寄八朗校長(同)ら学校関係者立ち会いのもと、息子と
加害児童とそれぞれの保護者が集まって、話し合った」
「息子は06年4月に転校したが、その後も当該小学校に出向いて複数回に
わたって事情聴取に応じた。
 『十分な聞き取りができなかった』という雪村氏の発言はでっち上げだ」
と憤懣やるかたない様子で、雪村氏を痛烈に批判しました。

 委員からは
「当事者にとっては解決できていないことだ。検証すべきではないか」
という質問がありました。
 これに対して竹下正明・指導部長は
「いじめは重大なことと認識している。断定できなかったことは残念」
と述べるにとどまり、検証するとも、しないとも答えませんでした。

 このように神戸市教委はこれまでと同様、無責任で不誠実な対応を
繰り返すのみでした。

 にもかかわらず市教委の姿勢を質した委員は1名にとどまり、
低調な審議に終始したことは極めて遺憾です。
 そのうえ委員会室にタブレット端末を持ち込み、審議中にもかかわらず
再三にわたってこれを操作していたように見えた委員さえいました。
 神戸市民の皆さん、ぜひ録画映像でご確認ください。
http://113.42.218.61/KobeCity/
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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