兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

世田谷区立小組み体操事故、第3回進行協議

[ 2017/09/17 11:06 ]
 2014年4月14日、組み体操の練習中に発生した事故で脳脊髄液減少症を
発症した東京都世田谷区立武蔵丘小6年生(当時)男子と両親が、担任の
男性教諭(同)と世田谷区に損害賠償を求めている裁判で17年9月5日、
3回目となる弁論準備が非公開で行われました。

 世田谷区は事後対応の一環として、
「事案に応じて中立的な外部専門家が参画した調査委員会の設置を検討する」
という文言を、和解文書に盛り込むことを了解しました。
 これは16年3月に文科省が公表した「学校事故対応に関する指針」に、
「被害生徒の保護者の要望があれば、学校設置者が調査委員会を立ち上げて
詳細調査を行う」
との記載があることに基づくものですが、問題は当該事故の全容解明が
進んでおらず、したがって実効性ある再発防止策については同区から
具体的な提案がないまま、という点にあります。
 しかも「事案に応じて」とは、どのような事案を対象とするのか?
だれが「調査委の設置を検討し」決定するのか?は明記されていません。

 学校が作成した「事故報告書」については、記載内容の書き換えには応じない
ものの、男子生徒と保護者がまとめた反論書を事故報告書と一緒に保管する、
との意向を示しました。
 すなわち、同区役所などで事故報告書を閲覧する際には反論書もセットとして
閲覧することが可能になるため、原告もこれを了承しました。
 そのうえで次回以降、世田谷区が賠償金額を提示する運びとなりました。

 世田谷区は事故を発生させたことにより男子生徒と保護者に身体的・精神的苦痛を
与えたことは遺憾であるとし、事後対応に問題があったことも認めて謝罪する、
としています。
 しかし男性教諭は国家賠償法第1条を根拠として「個人として賠償責任を負うことは
ない」という姿勢を崩さず、いまに至るまで男子生徒と保護者に対して謝罪していませんし、
今後も謝罪しない意向です。
 
 保護者は
「これを受け入れるつもりはない。あまりにも不愉快だ」
と述べています。
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世田谷区立小組み体操事故裁判、第2回弁論準備

[ 2017/08/04 08:44 ]
 2014年4月14日、組み体操の練習中に発生した事故で脳脊髄液減少症を
発症した東京都世田谷区立武蔵丘小6年生(当時)男子と両親が、担任の
男性教諭(同)と世田谷区に損害賠償を求めている裁判で17年7月28日、
非公開で弁論準備が行われました。
 原告は世田谷区に対して、本件に限らず区立小中学校で被害に遭った
児童・生徒に後遺症が残る、あるいは完治に数カ月を要するといった
重大事故が発生した場合、校名や被害者の状況、学校および区教委の
対応などを区のホームページで公開すること、中立な立場の第三者調査委員会を
設置して事故を検証することを求めていますが、世田谷区はいずれも拒否しています。
 これについて両親は、事故の全容解明なくして再発防止策の策定はあり得ない、
との立場から
「少なくとも第三者調査委の設置は、なんとしても和解条項に盛り込みたい」
としています。

 もう一つの懸案である事故報告書の書き換えについて、世田谷区は
「公文書なので訂正はできない」
と突っぱねたうえで、保護者が提出した文書を一緒に保管し、双方の言い分が
同時に閲覧できるよう配慮する、としています。
 世田谷区にしてみれば、被害者と保護者に一定の譲歩をした結果、こうした提案を
したということかもしれません。
 しかしあくまで「双方の主張を同時に閲覧できる」ということで、双方の主張が
平行線をたどっている現状に変化をもたらすものではありませんし、当然事故の
全容解明につながるものとは言えません。
 一方、12年9月2日に兵庫県立高2年(同)男子がいじめを苦に自殺した事件では、
17年5月になって同高が追加報告書を作成して県教委に提出し、学校が行った
調査について事実上誤りを認めた、という前例があります。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201705.html

 組み体操事故は「すでに終わったこと」ではありません。
 発生から3年以上経過しても被害者の体調が改善しているわけではありませんし、
残念ながら今後も劇的な変化が見込める状況にはありません。
 これほど重大な事故が発生したのは、担任教諭(同)の無理な指導に原因があった
との疑いが払拭できていない以上、第三者委が精緻な調査を行って全容解明に
努めたうえで実効性ある再発防止策を策定し、その運用の徹底に努めることが、
せめてもの誠意ではないでしょうか。

 なお両親によると、和解金額の提示は今回もなく、担任教諭からの謝罪についても
回答はなかった、ということです。
 次回は9月5日18時30分から、3回目の弁論準備が行われます。

組み体操事故裁判、世田谷区が和解案を提示

[ 2017/07/18 06:53 ]
 2014年4月14日、組み体操の練習中に発生した事故で脳脊髄液減少症を
発症した東京都世田谷区立武蔵丘小6年生(当時)男子と両親が、担任の
男性教諭(同)と世田谷区に損害賠償を求めている裁判で、7月12日
16時30分から非公開で弁論準備が行われました。

 世田谷区は男子と両親に対して謝罪したうえで、
「『組体操に係るガイドライン』を基に、子どもの実態や教員の指導体制を
踏まえて再発防止に努める」
としていますが、当該事故が発生するに至った経緯について、改めて検証する
ことはない、との姿勢です。
 同区は17年4月25日に行われた第1回口頭弁論で話し合いによる解決を
提案していますが、区が支払う和解金の額については、現時点では
提示していません。
 また武蔵丘小が作成した事故報告書について、両親は
「事実ではないことが記載されているので、訂正してほしい」
と要望していますが、世田谷区は「検討する」としています。

 両親は
「世田谷区からの和解案には『謝罪』、『事故防止策』、『事故後の対応』の
項目があった。事故発生直後の取り付く島もないような対応からは、
考えられないほどの内容だ。
 しかし第三者調査委員会を設置して事故の全容を解明したうえで家族に
報告する、などの私たちの要望については『持ち帰って検討する』としており、
予断を許さない状況だ」
と述べたうえで、
「事故防止や事後対応については、私たちのように何年もかけて法廷で争う
のではなく、もっとシンプルに解決できるはずだと思っているので、今後機会が
あれば発信したい」
との意向を示しています。

 次回は7月28日、今回と同様に非公開の弁論準備が行われます。

世田谷区立小組み体操事故、第2回口頭弁論

[ 2017/06/16 06:48 ]
 2014年4月14日、組み体操の練習中に発生した事故で脳脊髄液減少症を
発症した東京都世田谷区立武蔵丘小6年生(当時)男子と両親が、担任の
男性教諭(同)と世田谷区に損害賠償を求めている裁判の第2回口頭弁論が、
17年6月13日10時00分から東京地裁(鈴木正弘裁判長)で開かれました。
 世田谷区は第1回口頭弁論で、
「話し合いによる早期の解決を図りたい」
との意向を示していましたが、第2回口頭弁論期日までに和解案を提示する
ことはしませんでした。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201704.html

 両親は
「当然なんらかの提案があるものと思っていたのに、なぜ出てこないのか?
子どものことを考え早期の解決を提案してきたのではないのか?と驚いている。
 改めて憤りを覚えるし、やはり世田谷区のことは信用できない」
と述べています。

 男子は現在、同区立中の3年生に在籍していますが、武蔵丘小が作成した
事故報告書には事実とは異なる内容が記載されており、書き換えるよう求める
両親の要望は無視されたままです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201703-3.html

 こうした学校の姿勢について、「指導死」親の会の代表世話人・大貫隆志氏は
「事実ではない事故報告書を作成し、これを放置しておくなど子どもの尊厳を
損なうものだ」
と厳しく批判しています。

 そして武蔵丘小から中学校に対して、事故に関する詳細な申し送りは行われて
いませんでした。
 したがって生徒が体調不良を訴えても、教職員やクラスメートたちの十分な理解が
得られているわけではありません。
 このため両親は
「修学旅行に参加させるのも不安だが、保護者が不安を訴えることで先生たちに
『"これほど気を使ってあげているのに"と、かえって不審がられることにならないか?』
と、いらぬ心配を余儀なくされている。
 こうした状況が3年以上にわたって続いていることは精神的にもきつく、そろそろ
限界かとも思う。多くの保護者仲間の支えがあって、ぎりぎり耐えられている」
と、その胸中を明らかにしました。

 次回は7月12日16時30分から非公開で弁論準備が行われ、世田谷区からは
今度こそ、和解に関するなんらかの提案がある見通しです。

世田谷区立小組み体操事故、第1回口頭弁論

[ 2017/04/27 07:47 ]
 2017年4月26日付毎日新聞は

 小学6年の時に組み体操の練習で転倒して脳脊髄液減少症となり、
後遺症が残ったとして、東京都世田谷区の中学3年の男子生徒と両親が、
同区と当時の担任教諭に約2000万円の損害賠償を求めた訴訟の
第1回口頭弁論が25日、東京地裁(鈴木正弘裁判長)であり、区と教諭が
ともに争う姿勢を示した。
 区側は「学校側に注意義務違反があった」とする生徒側の主張を認めない
とした上で、話し合いによる解決を要望した。一方の生徒側は、再発防止策
についての回答と謝罪を求めた。 (後略)

と伝えています。

 世田谷区は「安全配慮についても、事後対応についても過失はない」
との姿勢を崩さず、「話し合いでの解決を求める」としながらも、具体的な
内容は次回口頭弁論以降に提示するとしています。

 両親は記者会見で、
「学校との話し合いでは埒があかず、区教育委員会に相談した際にも
『これ以上話し合うことはできない。訴訟してくれ』と言われた」
と指摘し、区が話し合いによる解決を求めてきたことについては
「率直にいうと、『よかった』という感じではない。『なんでいまさら』とも思った」
と述べました。
 そのうえで、
「区と担任教諭の双方に謝罪を求める。和解に応じるかは条件次第。
息子が納得する解決を模索したい」
としています。

 担任(当時)の男性教諭は、国家賠償法の規定を盾に「提訴されたこと
自体が筋違い」と主張しています。
 これについて原告代理人の弁護士は
「教諭個人の賠償責任を問うことは難しいことは承知のうえで、両親の希望で
訴えた。裁判が継続するなかで、本人尋問も視野に入れている」
とコメントしています。

 母親の定松啓子さんによると、男子生徒はいまも頭痛や腰痛に悩まされており、
「昨年度までは登校しても給食まで学校にいるのがやっとだった。3年生になって
なんとか6時限まで授業に出ようとしているが、昨日も疲れがたまったのか
授業中に倒れ、車椅子で保健室に運ばれた」
とのことです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201703-3.html

 傍聴席には生徒の同級生の保護者らが大勢詰めかけており、
「学校や区教委がまず謝罪していたら、こんなことにはならなかった」
と不信感を募らせていました。

 次回口頭弁論は17年6月13日10時00分、東京地裁411号法廷で
行われます。
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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