兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

世田谷区立小組み体操事故、第1回口頭弁論

[ 2017/04/27 07:47 ]
 2017年4月26日付毎日新聞は

 小学6年の時に組み体操の練習で転倒して脳脊髄液減少症となり、
後遺症が残ったとして、東京都世田谷区の中学3年の男子生徒と両親が、
同区と当時の担任教諭に約2000万円の損害賠償を求めた訴訟の
第1回口頭弁論が25日、東京地裁(鈴木正弘裁判長)であり、区と教諭が
ともに争う姿勢を示した。
 区側は「学校側に注意義務違反があった」とする生徒側の主張を認めない
とした上で、話し合いによる解決を要望した。一方の生徒側は、再発防止策
についての回答と謝罪を求めた。 (後略)

と伝えています。

 世田谷区は「安全配慮についても、事後対応についても過失はない」
との姿勢を崩さず、「話し合いでの解決を求める」としながらも、具体的な
内容は次回口頭弁論以降に提示するとしています。

 両親は記者会見で、
「学校との話し合いでは埒があかず、区教育委員会に相談した際にも
『これ以上話し合うことはできない。訴訟してくれ』と言われた」
と指摘し、区が話し合いによる解決を求めてきたことについては
「率直にいうと、『よかった』という感じではない。『なんでいまさら』とも思った」
と述べました。
 そのうえで、
「区と担任教諭の双方に謝罪を求める。和解に応じるかは条件次第。
息子が納得する解決を模索したい」
としています。

 担任(当時)の男性教諭は、国家賠償法の規定を盾に「提訴されたこと
自体が筋違い」と主張しています。
 これについて原告代理人の弁護士は
「教諭個人の賠償責任を問うことは難しいことは承知のうえで、両親の希望で
訴えた。裁判が継続するなかで、本人尋問も視野に入れている」
とコメントしています。

 母親の定松啓子さんによると、男子生徒はいまも頭痛や腰痛に悩まされており、
「昨年度までは登校しても給食まで学校にいるのがやっとだった。3年生になって
なんとか6時限まで授業に出ようとしているが、昨日も疲れがたまったのか
授業中に倒れ、車椅子で保健室に運ばれた」
とのことです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201703-3.html

 傍聴席には生徒の同級生の保護者らが大勢詰めかけており、
「学校や区教委がまず謝罪していたら、こんなことにはならなかった」
と不信感を募らせていました。

 次回口頭弁論は17年6月13日10時00分、東京地裁411号法廷で
行われます。
スポンサーサイト

組み体操事故、第1回口頭弁論のお知らせ

[ 2017/03/28 06:59 ]
 2014年4月14日、組み体操の練習中に発生した事故で、脳脊髄液減少症を
発症した東京都世田谷区立武蔵丘小学校6年生(当時)男子の両親が、
担任の男性教諭(同)と世田谷区に損害賠償を求めている裁判について、
第1回口頭弁論期日が決定しました。

 17年4月25日13時10分から、東京地裁411号法廷で行われます。
 原告の定松佳輝さん・啓子さん夫妻は
「お忙しいところ恐れ入りますが、どのような裁判となるか皆様にも来て頂き、
見守って頂ければ幸いです」
とコメントしています。

組み体操で事故、被害児童の両親が賠償求め提訴

[ 2017/03/01 11:09 ]

 2014年4月、東京都世田谷区立小学校で6年生(当時)の体育の授業中に
発生した事故で脳脊髄液減少症を発症した男子の両親が、事故の原因は
担任の男性教諭(同)の注意義務違反にあるとして、教諭と世田谷区に
約2000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴しました。

 この事故は14年4月14日11時15分ごろ、区立武蔵丘小の体育館で
体育の授業中、5月の運動会に向けて組み体操の練習をしていたときに
発生しました。
 両親である定松佳輝さん・啓子さん夫妻は17年2月28日、東京地裁で
行われた記者会見で
「息子が倒立したところ、足を支えるべき男子児童が支えきれなかった。
しかもマットも敷かれていなかったため、息子は体育館の床で頭部と背中を
強打して脳脊髄液減少症を発症し、いまも後遺障害に苦しんでいる」
と訴えました。

 この事故が発生するに至った経緯は、以下のとおりです。
 まず前年の10月、移動教室で被害児童が中耳炎を発症し痛みを訴えていた
にもかかわらず、担任の男性教諭が速やかに受診させなかったため重症化し、
乳突洞炎との診断を受けました。
 両親によると、被害児童は移動教室から帰宅後に緊急切開手術を受け、
医師からは体育の授業でもマット運動などは行わないよう指示され、この旨を
記載した診断書を武蔵丘小に提出していた、とのことです。
 当然のことですが、被害児童は担任教諭に不信感を募らせていました。
 しかし翌年度も同じ男性教諭が担任となりました。
 校長(同)の配慮のなさには疑問を禁じ得ません。

 事故発生当日の体育の授業は、5月に開催される運動会で6年生が披露する
組み体操の練習でした。
 被害児童は、医師から「マット運動を行ってもかまわない」との許可を得ていた
わけではありません。
 しかし、担任の男性教諭は児童たちに向かって
「6年生なんだから、5年生以下に恥ずかしくないようにできるよな」
とプレッシャーをかけるかのような発言をしていた、といいます。
 このため、被害児童は仕方なく倒立をしましたが支えてもらえず、マットを敷く
などの安全対策も施されていなかったため、体育館の床で直接頭と背中を強打する
羽目になりました。
 文部科学省は「学校には安全配慮義務がある。これは大前提である」と明言して
いますが、武蔵丘小は安全配慮義務を果たしていたのか?という疑問が残ります。

 この日の体育の授業は2クラス合同で行っていました。
 両親は「ドーンという、大きな音がした」という同級生の証言を得ていますが、
立ち会っていた2人の教諭は口をそろえて「気づかなかった」と釈明した、といいます。
 養護教諭も、目立った外傷がなかったためか保冷剤を手渡しただけで、医療機関で
受診するよう手続きすることもありませんでした。
 被害児童は、頭痛やめまいのため給食も食べられないまま机に突っ伏していましたが、
担任は両親に「気づかなかった」と述べたといいます。
 注意義務違反、との疑いが払拭できない対応です。
 
 ところが両親によると、武蔵丘小が作成し世田谷区教委に提出した「事故報告書」には
「担任は事故発生直後に児童のもとに駆け付けた」
「養護教諭は病院に付き添うと申し出たが、男子児童を迎えに来た母親に断られた」
と記載されている、とのことです。
 これらは明らかに事実に反するもの、として両親は抗議しましたが、今日に至るまで
書き換えられていません。
 それどころか、15年には区教委から「言いたいことがあるのなら提訴してくれ」と
突き放され、「話し合いでの解決を拒否されたため、やむを得ず提訴するに至った」
と証言しています。

 被害児童は現在中2ですが、いまも頭痛や腰痛、倦怠感などに悩まされ、長時間に
わたって同じ姿勢を保つことができません。
 しかも見た目だけでは障害があるとわからないため、「怠けている」などいわれのない
中傷を受けている、と両親は述べています。

 近日中に第1回口頭弁論が行われることになります。
 この問題について、引き続き当ブログで取り上げていきます。
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック