兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

「子どもやアスリートの重篤事故を防止するために!vol.3」のお知らせ

[ 2017/07/14 11:20 ]
 熱中症などスポーツ事故の撲滅を目指す「エンジェルズアーチ」が
「暑さにつよい体づくりとその限界! 人災による熱中症! 
スポーツ現場における安全とは?」
と題する学習会を下記の要領にて開催しますので、お知らせいたします。

 日時:7月30日(日) 14時00分~17時30分 
 会場:早稲田大学 東伏見キャンパス79号館204教室
    〒202-0021西東京市東伏見3-4-1(西武新宿線東伏見駅徒歩1分)
 資料代:500円。(当日徴収いたします)


 登壇者は永島計・早稲田大教授、南部さおり・日本体育大准教授、
そしてアスレティックトレーナーの佐保豊先生です。

 参加を希望される方は事前に申し込みが必要です。
 メールにてお名前と連絡先、シンポジウム終了後の懇親会に参加するか否かを
ご記入のうえ、
netu.jikobousi@gmail.com

まで、お願いいたします。
スポンサーサイト

重大事故から学ぶ研修会@日体大(その1)

[ 2017/07/04 20:00 ]
 日本体育大学が主催する「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」
の2017年度第1回会合が、6月30日17時30分から同大世田谷キャンパス
記念講堂で行われ、学内外から約300人が参加しました。
 このうち約140人が日体大剣道部の部員でした。

 この日は09年7月29日、滋賀県愛荘町立秦荘中柔道部の練習中に
急性硬膜下血腫を受傷して約1カ月後に死亡した村川康嗣くん(当時12歳)の
母・弘美さん。
 そして09年8月22日、大分県立竹田高剣道部の練習中に熱中症による
多臓器不全で死亡した工藤剣太くん(当時17歳)の父・英士さんと母・奈美さん、
弟の風音さんが登壇しました。

 村川康嗣くんはぜんそくの持病があり、体力面で不安を抱えていたため、
入部にあたって弘美さんは担任や顧問教諭(当時)に、
「他の部員と同様の練習はできない。個別の練習内容でお願いしたい」
と要請し、顧問らは了承していました。
 事故発生当日は、受け身も十分に習得できていない状況でしたが、その
練習内容は、のちに事故調査委が「大学生でも過酷なもの」と指摘したほど
不適切なもので、顧問教諭は生徒の力量を見極めることなく、体調に配慮する
こともなかったため重大事故が発生するに至りました。

 工藤風音さんは事故発生当時同高1年生の剣道部員で、
「兄が顧問教諭だった坂本忠文氏の理不尽な指導と暴力を受けて、死に至る
過程を目の前で見ていた。
 タイムマシンがあったら、あの日に戻って顧問教諭を殴ってでも制止するが、
当時は日常的に暴力をふるう顧問教諭が怖くて、なにもできなかった。
 兄の死後、自分を憎み後悔する日々が続いた」
と、その胸のうちを語りました。
 坂本氏については
「大会で優勝するなど結果を出して、自らが監督としての名声を得たいだけ。
 生徒はそのための道具にすぎず、生徒たちに対する愛情がなかった」
と厳しく批判しました。

 日体大剣道部長を務める八木沢誠・同大スポーツ文化学部長は
「本学の場合、学生の80%以上が教員志望だ。学生は授業で熱中症対策に
ついて学んでいるが、部活動中の事故で亡くなった被害者のご家族から
たいへんインパクトのあるお話を聞けたことで、学生たちにとっては机上の空論
ではなくなったと思う」
とコメントしました。
 また同大剣道部男子監督の古澤伸晃・スポーツ文化学部助教は
「私たちも学生たちの命を4年間預かっているのだ、ということを改めて認識できた
大切な機会だった。熱中症は予防がなにより重要で、熱中症を発症させない指導が
求められると再認識した。これからも学生たちには愛情をもって接していく」
と述べました。

 日体大は10月13日(金)、11月3日(金・祝)、12月14日(木)にも研修会を
開催する予定ですが、学外の方は予約が必要です。
 お問い合わせは日体大総合スポーツ科学研究センター
(03)5706-0931(担当:中嶋・國嶋)まで

全国学校事故・事件を語る会、シンポジウムのお知らせ

[ 2017/06/28 08:50 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」(代表世話人:内海千春氏・宮脇勝哉氏)が
2017年8月26-27日、第三者委員会について考えるシンポジウムを開催します。
 詳細は
https://katarukai.jimdo.com/お知らせ/
をご参照ください。

全国学校事故・事件を語る会、シンポジウムを開催(その3)

[ 2017/05/24 07:17 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」の代表世話人、内海千春氏は議論を総括するなかで
「学校・教委と、被害者・家族を比較すれば、情報量・人的パワー・資金力・発信力
において10対1、100対1という圧倒的な格差がある。『中立性』というが、弱者の
視点に立って被害者を救済するという姿勢を担保しない限り、『中立』ではありえない
のではないか」
と、現状における問題点を指摘しました。
 さらに調査委は誰のためのものなのか?誰のためのものであるべきなのか?
と問いかけ、
「被害者救済を最優先課題とし、被害者と家族に寄り添うものであるべきだ。
 このためには、設置要綱において調査委の目的と所掌事務を明確化しなければ
ならないし、委員の人選においても被害者・家族の意向を反映させることは不可欠だ」
と述べました。

 参加者からは
「調査委が被害者と家族に寄り添うとすれば、それは『人間の尊厳を守る』
ことに行き着く。委員がこの感受性を有しているか否かに尽きる」
といった意見や
「報告書が公表されても、その内容に被害者と家族が納得できないものであれば、
必ず再調査を行うという方向にかじを切るべきだ」
「調査委が報告書を公表したところで、その内容を教育現場にいかに反映させるか?
というプロセスが定まっていない。したがって『報告書は出たが、出しっぱなし』
というのが現実だ」
という意見。
 さらに
「不審死の場合は、全件司法解剖して死因を特定しておくべきだ」
という意見も出ました。

全国学校事故・事件を語る会、シンポジウムを開催(その2)

[ 2017/05/24 07:12 ]
 奈良県橿原市立中1年生女子生徒が2013年3月28日、いじめを苦に自殺した
事件について、母親が自らの経験を語りました。
 母親は、担任や学年主任、部活動の顧問ら複数の教諭がいじめに関する情報を
共有していながら事態を放置し、保護者にも伝えなかったために
「未然に防げたはすの自死事案が発生した」と告発しています。

 にもかかわらず橿原市は、森下豊市長、吉本重男教育長らが同市の顧問弁護士
だった北浦一郎氏(大阪弁護士会)を第三者委に送り込み、同氏に委員会の運営を
主導させることで事実を隠蔽し、「母親の虐待が自死の原因」と事実ではないことを
捏造し、これを流布することで学校側が負うべき責任を家庭に転嫁しようと画策しました。

 しかし、この試みは旧委員会の委員らが内部告発し、旧委員会を解散に追い込む
ことで頓挫しました。
 その後、出口治男弁護士を委員長とする新委員会が発足し、橿原市の姿勢を
痛烈に批判したことは既報のとおりです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201310-3.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201504.html

 母親はシンポジウムで、
「情報の隠蔽・歪曲は、被害者と遺族に対する重大な人権侵害だ」
と訴え、
「加害生徒らから、謝罪と反省の機会を奪わないでほしい」
と要望しました。
 そのうえで、罰則規定が整備されないと「いじめ防止対策推進法」や、
文部科学省が17年3月に公表した「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」
が有効に運営されない、と指摘しました。

 12年7月31日、教師からの指導を受けた直後に自死した新潟県立高校3年生
男子生徒の父親は、
「第三者委が設置される場合、その設置要綱が生命線」
と強調しました。
 当初、新潟県教委は委員の選任についても遺族側の推薦は
「公正性・中立性・客観性に欠けるため認めない。公正性・中立性・客観性が
担保されているかどうかは、県教委が判断する」
としていました。

 当然ながら遺族側が了承できるものではなく、粘り強く交渉した結果、
調査委の所掌事務として
「原因究明と学校・県教委の事後対応の検証」
と明記させたことが大きな意味を持った、と振り返りました。
 この結果、16年7月25日付で、第三者調査委が調査報告書を県教委に提出し、
新潟県は16年8月31日付で公表しました。
http://www.pref.niigata.lg.jp/kyoikusomu/1356782190163.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-category-28.html

 父親は、同級生らの多くが高校卒業後、進学などで地元を離れていたにも
かかわらず、委員らが自ら事情聴取を行ったことが調査に2年半を要した
大きな要因だと指摘したうえで、
「遺族がここまで苦労しないと正当な調査委は設置できないのか、と疑問に思う。
遺族の理解と同意を得られない調査委はあってはならない」
と述べました。
 調査委のスタンスについては
「常に遺族の心情を理解し、最後まで中立・公正であり続けることこそ、
本来の第三者委員会のあるべき姿」
と、評価しています。

(この項、つづく)
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック