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兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

大阪市の水泳事故、和解協議

[ 2018/10/20 06:23 ]
 2013年8月14日、大阪市の障害者向け水泳教室の練習中に死亡した
国本考太さん(当時24歳)の両親が、運営していたNPO法人と
女性コーチを相手取って提訴している損害賠償請求訴訟の控訴審。
 18年10月17日、大阪高裁(江口とし子裁判長)で和解協議が
行われました。

 しかし被控訴人であるコーチは出廷せず、被控訴人の代理人弁護士は
「和解条件について即答できない、持ち帰って改めて検討したい」
ということで、この日は結論を持ち越しました。
 
 国本さんの代理人弁護士は、
「被控訴人は誠意をもって話し合いに応じるようには見えない」
と厳しく批判しました。

 11月1日16時00分から再び和解協議が行われます。
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日体大で「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」開催(その3)

[ 2018/10/14 19:52 ]
 桐淵氏は
「ある教育委員から、『こんな解決方法もあるんですね』と言われたことが
強く印象に残っている。
 遺族と対立したまま、実際にあったことを忘れようとする7年だったら、
と思うととても耐えられない」
としたうえで、
「ASUKAモデルという名称にして本当によかった。
 当時は現場の教員たちに、けいれんや死戦期呼吸が心停止の重要な
サインであることなど、救命教育に関する理解が広まっていなかったが
ASUKAモデルによって、徐々に全国に浸透している」
と述べ、手応えを感じている様子をうかがわせました。

 また鈴木健介・日体大保健医療学部准教授は、
「心停止が疑われる場合、速やかに胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)
を行い、脳への血流を維持する。そのうえでAEDを使用すれば、生存率を
2~3倍上昇させる可能性がある」
とし、救命処置における胸骨圧迫の重要性を強調しました。

 次回は11月7日、18時00分から日体大世田谷キャンパス記念講堂で
「部活動中の重大事故と体罰の問題について考える研修会」
が行われます。
 学外の方も参加自由ですが、事前登録が必要です。下記のURL
https://goo.gl/forms/WchAtdCkMaivbaWy1
または日体大総合スポーツ科学研究センター ℡.03-5706-0931
(担当:中嶋・國嶋)までご連絡ください。

日体大で「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」開催(その2)

[ 2018/10/14 19:49 ]
 さいたま市教委は「さいたま市立小学校児童事故対応検証委員会報告」
をまとめ、これを基に明日香さんの1周忌にあたる12年9月30日に
「体育活動時等における事故対応テキスト~ASUKAモデル~」
を公表するとともに、日進小でモニュメントの除幕式を行いました。

 1年間という短期間にこれだけの結果を残せたことについて、桐淵氏は
「命日に間に合わせようと職員が一丸となり、まさに『チーム明日香』
として取り組んだ。
 桐田さんと職員のあいだに信頼関係が醸成され、職員たちは本当に
よくやってくれた」
と、その労をねぎらっています。

 桐田さんは桐淵氏に
「9月30日は明日香の命日だが、ASUKAモデルが生まれた日でもある。
 明日香は喜んでいると思う」
と伝えたといいます。
 桐淵氏は
「当初は贖罪の気持ちだった。
 預かったお子さんをそのままの姿で家庭に帰すのが、学校の最低限
かつ最大の責務なのに、これを果たせなかったことへの申し訳なさで
いっぱいだった。
 しかし桐田さんの言葉を聞いてうれしかったし、いまは申し訳ない
という思いではなく、自らのライフワークだと思っている。
 桐田さんは同志であり盟友だと思っている」
と述べました。

 ASUKAモデルは、さいたま市教委ホームペーからダウンロードできます。
http://www.city.saitama.jp/003/002/013/002/p019665.html

 この結果、ASUKAモデルを利用した救命講習を受講した山口県萩市の
中3(当時)男子が15年1月、駅伝大会で倒れた60代の男性に迅速
かつ適切に処置を講じ、男性は一命を取り留めたという成果につながって
いますが、これはあくまで一例にすぎません。
 ちなみにこの男子生徒は奇しくも明日香さんと同学年で、18年3月に
高校を卒業して消防士になり、現在は救急救命士資格の取得に向けて
頑張っている、ということです。


(この項、つづく)

日体大で「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」開催

[ 2018/10/14 19:41 ]
 2018年10月12日、日本体育大学スポーツ危機管理研究所が
18年度第1回「学校・部活動における重大事件・事故から学ぶ研修会」
を開催し、同大の学生および一般の聴衆が190人集まりました。

 今回のテーマは「ASUKA モデルと、救える命を救うことの大切さを考える」

 11年9月29日16時04分頃、さいたま市立日進小6年生だった
桐田明日香さんが駅伝練習中に倒れ、翌30日に死亡するという
事故が発生しました。
 明日香さんの母・寿子さんによると、救急車が到着する16時15分
までの11分間。
 現場には8人の教員がいたにもかかわらず、しかも教員たちは
事故発生の3カ月前に救急救命講習を受講していたにもかかわらず、
一切の救命処置が行われなかった、ということです。
 また同小には自動体外式除細動器(AED)が設置されていましたが、
これも使用されていません。

 明日香さんは当時164.5cm、49kgと発育状況はきわめて良好。
 既往症もなく、運動が得意な快活な少女だったといいます。
 にもかかわらず、救急隊が到着した時点で心肺停止状態と認められ、
その後心肺蘇生術が施され、搬送先の病院でも医師団による懸命の
治療が行われましたが、残念なことにいのちを救うことはできませんでした。

 校長(当時)からは謝罪の言葉はなく、事故の状況についてはA4用紙
2枚に簡略に記載されたものでしかなく、保護者からの問いかけにも
回答はないままで、
「学校側の不誠実な対応に、裁判やむなしという気持ちだった」
と寿子さんは当時を回顧しました。

 こうした中、当時さいたま市教育長だった桐淵博氏
(前埼玉大教授、現・日本AED財団理事)が桐田さん宅を単身訪問し
「きょうはひとりの人として来ました。明日香さんを無事に帰すことができず
申し訳ありませんでした」
と述べました。
 これに対して桐田さんは
「初めて謝罪の言葉を聞いた、遺族に寄り添う真摯な態度を感じた」
と述懐しています。


(この項、つづく)

スポーツセーフティーシンポジウム開催のお知らせ

[ 2018/09/29 11:01 ]
 NPO法人スポーツセーフティージャパンが、
「第5回スポーツセーフティーシンポジウム」を2018年11月24日
10時00分から、早稲田大学国際会議場井深大記念ホール
(東京都新宿区西早稲田1丁目20-14)にて開催します。

 詳細につきましては
https://kokucheese.com/s/event/index/534076/
をご参照ください。
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

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