兵庫県立龍野高校テニス部事故を考えるウェブサイト

2007年5月24日、兵庫県立龍野高校テニス部の練習中に倒れ、いまも意識が戻らないリサさん。事故発生とその後の状況について検証し、ともに考えたいと思います。

岐阜県立高で暴行事件、関係者は見て見ぬふり

[ 2018/04/20 06:58 ]
 2018年4月17日付中日新聞は

 岐阜県立益田清風高校(下呂市)の女子ハンドボール部で14年、コーチを
務めていた非常勤講師の60代の男性が部員3人を蹴る体罰を加えていた
ことが、県教委への取材で分かった。男性が発覚直後に退職したため
県教委は処分せず、事実関係も公表しなかった。
 県教委によると、男性は14年5月、練習中に体罰を加えたのを他の教職員に
目撃された。うち1人は太ももにけがをしたという。男性は教員として女子ハンド部
の顧問を務め、12年に定年退職後、非常勤講師として指導を続けていた。
 発覚後、学校は部員の保護者向けに説明会を開き、男性は14年5月末に
依願退職した。だが、県教委には退職後も校外の練習場で指導を続け、体罰を
行ったとの情報が寄せられており、「事実関係を調べた上で対処をしたい」
としている。
 益田清風高は05年に2つの県立高が統合して設立。男性は統合前の高校
でも女子ハンド部を指導し、00年の全国高校総体で8強入りに導いた。

と報じ、同日付読売新聞は、

 同高関係者によると、元コーチの男性は14年、体罰が発覚して非常勤講師を
退職した際、学校側から指導を禁止されたが、それを無視して学校外の練習場で
行われる部活動に参加していたという。
 体罰を目撃した別の同校関係者は「体罰はずっと当たり前のように行われて
きたが、(元コーチは)実績もあり、怖くて誰も何も言えなかった」と打ち明けた。
 一部の教諭が男性の退職後の行動に疑問を呈することもあったというが、学校側は
「(教諭や講師でなく)知らないおじさんが勝手に来ているのだから問題がない」
と黙認していたという。

と伝えています。

 益田清風高は14年5月時点で、元コーチに対して指導を禁止していたのですから、
学校管理下で行われる部活動の練習場に「知らないおじさん」が校長の許可を
得ずに入り込むことは、当然のことながら許されません。
 教職員がこの旨を本人に通告して退出を求め、指示に従わなかった場合は
110番通報してしかるべきですが、これを怠りました。
 そのうえ、「知らないおじさん」が生徒たちに暴行を加えていたことを把握していた
にもかかわらず、「問題がないと黙認していた」という無為無策無責任には、
まさに言葉を失います。

 これに対して「全国柔道事故被害者の会」は、ツイッターで
「勝ってさえいれば、生徒たちが暴力に曝され続けていても目をつぶった
学校、校長、教師たち」と、同高の対応を強く批判するとともに、
「一般人を指導者におく場合は、契約書にキッチリと処罰事項を盛り込んだ上で、
契約を取り交わす必要があろう」
と提言しています。
http://judojiko.net/

 大分県立竹田高剣道部事件で死亡した工藤剣太さんの母・奈美さんは
「このケースは傷害罪にあたると思われます。従って学校側は傷害罪を隠蔽し、
容認し続けたということになるでしょう。
 学校内であれば、これだけの犯罪行為すら指導の一環として黙認され、
何の罪にも問われない。これは社会全体の問題です。
 生徒たちの命と人権を守るべき学校で、このような事件が起きていることに
警鐘を鳴らし続けなければならない、と改めて感じました」
とコメントしています。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201803.html

スポンサーサイト

全国学校事故・事件を語る会、大集会のお知らせ

[ 2018/04/05 18:33 ]
 「全国学校事故・事件を語る会」(代表世話人:内海千春氏・宮脇勝哉氏)が
2018年6月2‐3日、神戸市の兵庫県立のじぎく会館で定例の大集会を開催します。

 詳細については
https://katarukai.jimdo.com/お知らせ/
をご参照ください。

竹田高剣道部事件、両親が最高検に不服申し立て

[ 2018/03/16 20:06 ]
 2018年3月15日、大分県立竹田高剣道部事件で死亡した工藤剣太さんの
両親が最高検察庁を訪れ、不服申し立てを提出しました。
 これは福岡高検が不服申し立てを却下したことを受けて、同部顧問だった
坂本忠文・元教諭を立件すべく、再捜査するよう求めたものです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201802.html

 両親は福岡高検が、剣太さんが緊急搬送された豊後大野市民病院の処置に
問題があったことを、申し立てを却下した理由のひとつとして挙げていることに言及し
「病院での処置も、もちろん問題はありました。それは一審判決でも、その過失は
認められています。
 しかし、ここまでの状態にしたのは元顧問であり、その場でただ一人助けられる
大人がいたのに見殺しにした元副顧問・和田(浩史郎教諭)です」
「暴行を加え瀕死の息子を救命することも遅らせ死に至らしめたのは教員です。
 どうして、こんな酷い教員を野放しにしているのかわかりません」
と訴えています。

 父親の英士さんは
「学校事故については、必ずしも積極的な捜査が行われていないように思う。
 剣太は帰ってこないが、これからの子どもたちの命がかかっているので、
しっかり捜査してほしい」
とし、母親の奈美さんは
「最高検が別室を用意していて、担当官がわたしたちの話を聞いてくれたことは
うれしかった。適時に適切な処置をしていたら、剣太の死は絶対に防げたものだ
と思っている」
と述べました。

国家賠償法に関する勉強会、都内で開催される

[ 2018/03/16 20:01 ]
 2018年3月15日、衆議院第2議員会館で一般社団法人・ここから未来、
全国柔道事故被害者の会、「指導死」親の会が共同で、国家賠償法に規定
している求償権に関する勉強会を開催し、国会議員や文部科学官僚を含む
約70人が参加しました。
 大分県立竹田高剣道部事件で死亡した工藤剣太さんの母・奈美さんと、
横浜市立奈良中柔道部傷害事件で、高次脳機能障害という重篤な後遺症に
苦しめられている男性の母・小林恵子さんが自らの体験を語りました。
 いずれも顧問教諭(当時)の「部活動指導の一環」と称する暴行によって
発生した事件であり、損害賠償請求訴訟では被害者である原告勝訴判決が
確定していますが、賠償金は学校設置者である大分県と横浜市が負担して
おり、暴行を働いた教諭本人は賠償責任を免れています。

 小林さんは
「(奈良中柔道部顧問だった田中秀昌)教諭からは今日に至るまで謝罪もない
ままだが、横浜市からの行政処分もなく、いまも教員として勤務している」
ことを明らかにしました。
 こうしたなか、大分地裁が竹田高剣道部顧問だった坂本忠文氏に賠償金の
一部100万円を負担し大分県に返還するよう命じる判決を言い渡したこと、
福岡高裁がこれを支持したことは、まさに画期的なものです。
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201612-2.html
http://shunichimori.blog130.fc2.com/blog-date-201710-8.html

 南部さおり・日本体育大准教授は、公務員が職務執行中に過失が発生し
市民が損害を被った場合、これを国や自治体が補償するという国家賠償法の
趣旨は有意義なもの、と指摘したうえで
「私立校の教員や、国公立病院に勤務する医師は免責されないという矛盾が
あるし、公立校の教員の暴行が職務の範囲に該当するのかという疑問もある。
 国家賠償法1条2項に『公務員に故意又は重大な過失があったときには、
国又は地方公共団体は、その公務員に対して求償権を有する』と規定して
いるのだから、これにしたがって当然に求償すべきだ」
と述べました。

 これらに対して宮本岳志・衆院議員(共産党)は
「指導の名を借りた暴力はスポーツに対する冒瀆だ。教員には、『学校は
子どもたちにとって最も安全な場所』という保護者の信頼にこたえる責任がある。
 与野党関係なく、法改正や運用の見直しに向けて頑張っていく」
と述べました。
 井出庸生・衆院議員(希望の党)は
「たとえば体罰は『あってはならないこと』という共通認識があるのに、
教育現場では管理職を含め『やむを得ない』と正当化している実態がある。
 公務員を正しく守ることは必要だが、不当に守りすぎることを容認してはいけない」
との認識を示しました。
 初鹿明博・衆院議員(立憲民主党)は
「犯罪行為が犯罪と認められないまま見過ごされていることが問題だと思っている。
 学校事故・事件で、自治体は『教員に非はない』と主張することが多いが、求償権を
行使することが当たり前になれば、教員の責任を認めるようになるのではないか」
とし、運用の見直しが学校事故・事件の真相解明につながることへの期待感を
表明しました。

国家賠償法の求償権についての勉強会開催のお知らせ

[ 2018/03/04 19:49 ]
 一般社団法人・ここから未来、全国柔道事故被害者の会、「指導死」親の会が
共同で、国家賠償法の求償権についての勉強会を以下の要領で開催します。

 2018年3月15日 10時00分~11時30分
 衆議院第二議員会館 第一会議室
 南部さおり・日本体育大学准教授が基調講演を行い、大分県立竹田高剣道部
事件の遺族である工藤奈美さんと、全国柔道事故被害者の会の小林恵子さんが
報告します。

 詳しい内容についてはお手数ですが、下記のサイトからチラシをダウンロード
してください。
https://cocomirai.org/news/20180315_event.html
プロフィール

heppoko runner

Author:heppoko runner
 子どもは社会の宝です。
 なぜなら20年後、30年後の社会を支えてくれるのは彼ら彼女らであり、彼ら彼女らのいのちや権利を粗雑に扱うということは、すなわち日本の、ひいては人類の未来に対する責任を放棄することです。
 そんな無責任な態度は、断じて許されません。
 子どものいのちと権利を守るために、わたしたちはなにをしなければならないのか?なにをしてはいけないのか?
 いっしょに考えていただきたいと思います。

最新トラックバック